ドコモからクアッドコアCPUを搭載した新モデル「GALAXY S III α SC-03E」が12月5日に登場する。実はGALAXY S IIIは当初から一部の国や地域ではクアッドコアCPUが搭載された仕様で売られていたが、日本のGALAXY S IIIもクアッドコア搭載モデルになったということだ。しかもAndroid 4.1搭載。マルチウィンドウにも対応し、CPU以外の部分も強化されている。
GALAXY S III αに搭載されるCPUはクアッドコアで1.6GHz駆動のサムスンのExynos 4412。一足先に登場したGALAXY Note IIと同じCPUだ。
従来のGALAXY S III(SC-06D)がクアッドコアではなくデュアルコアCPU搭載となっていたのは、LTE対応のために、消費電力でも有利なLTEの無線モデムが内蔵されたクアルコムのSnapdragon S4チップセットを採用したと言われていた。
しかし、クアッドコアCPUにLTE対応としたGALAXY S III αが登場したところから、サムスンのExynos 4412の搭載にあたっての問題は解決したということだろう。スペック表からはLTE(Xi)利用時の連続待受時間が270時間から250時間に減少しているだけで、実際、試用した限りでは著しく電池が減るという印象はなく、処理が早いメリットだけを感じている。
また、一足先に登場したGALAXY Note IIも同じCPUを搭載しており、問題なく使われていることからも、クアッドコア搭載に関わる問題はないと思われる。
操作をしてみると、クアッドコアCPUやAndroid 4.1の恩恵もあるのか、とても快適。すべての動作が早く、画面スクロールもするすると指に付いてくる。まさに“ヌルサク”という感じの印象だ。
メモリなどのスペックは従来のGALAXY S IIIと同様だ。Androidスマートフォンとしては最大級の2GバイトのRAMを搭載、アプリを複数使う場合でも、それはまるでメモリを多く積んだPCのようにサクサク動く。
また、ドコモのLTEサービスであるXiに対応し、新たにスタートした下り最大100Mbpsのサービスを利用できる。現時点では首都圏は対応しておらず、まだエリアが限られているが、今後のエリア拡大によって速度アップの恩恵を多くの人が受けられるようになるだろう。
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