ソニーは11月27日、7.1chサラウンドまでサポートするAVアンプ「STR-DN2030」(DN2030)の体験会を実施した。上位機を踏襲した高音質設計と、YouTube再生にも対応するネットワーク機能を備える。
同社ではハイエンドモデルとなる「TA-DA5800ES」(価格:27万3000円)、DN2030(同:8万4000円)、エントリー機の「STR-DH530」(同:4万2000円)と、3モデルのAVアンプを2012年に発表。ホームエンタテインメント事業本部HAV事業部音響設計部主幹技師の金井隆氏は、DN2030を「クラスを超えた音質」と話す。
DN2030は、2011年に発売された「TA-DA3600ES」(同:13万6500円)と同一回路を搭載しながら大幅な単価ダウンを実現したモデルだ。4系統のLAN端子のほか、光2系統、同軸1系統のデジタル入力、HDMI入力8系統、HDMI出力3系統、USB HDDやiPhone/iPodなどのストレージ機器と接続するUSB端子など、豊富な入出力端子を装備している。
HDMI入力は「FAST VIEW」により素早い入力切り替えができるほか、アナログ入力信号を4K信号にアップスケールしてHDMI出力できる「4Kアップスケーリング」などの機能も備える。
音質部分においてもこだわりの高音質技術を投入する。4系統用意されたLANポートは、使っていないポートをオフにして高音質化を図る「LANポートアクティベーション」機能を用意。はんだには、2003年から自社の開発品を使用しており、2012年モデルでは、高純度錫(4N)をベースにした第2世代の高音質はんだを全面採用している。
DLNA経由での192kHz/24bit、5.1ch再生をサポートし、WAV、FLAC形式での再生も可能。ソニーが運営する動画配信サービス「Video Unlimited」、ベルリン・フィルのオンデマンドサービス「ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール」などの動画配信サービスもネットワーク経由で受けることができる。
本体には「ベルリン・フィルハーモニック・モード」「コンセルトヘボウ・モード」「ムジークフェライン・モード」と3つの「コンサートホールモード」を用意しており、ベルリン・フィル デジタル・コンサートホールを視聴する際は、自動的にベルリン・フィルハーモニック・モードに切り替わる。
リモコンが付属するが、スマートフォン用の操作リモコンアプリ「ES Remote」も提供。本体と共通のデザインを採用しており、電源オン、オフからボリューム調整、入力切り替えなどが操作可能だ。
DN2030には、新機能として「センタースピーカーリフトアップ機能」が追加されている。これは、センタースピーカを画面の下に置いた場合、センタースピーカの音を持ち上げることで、違和感なく映画などが視聴できるというもの。その際、独自の「A.P.M(オートマチックフェーズマッチング)」が動作することで、自然かつ効果的に音を持ち上げられるとのこと。金井氏は「特性のことなるスピーカを使っても自然に音を持ち上げることができる」と自信を見せる。
「DN2030は、サラウンドはもちろんピュアオーディのようにも使える。いろんな使い方のできるアンプに仕上がっている」(金井氏)とコメントしてくれた。
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