ソニーは、2012年10月に発売されたBDレコーダーの最上位機種「BDZ-EX3000」 (実売価格:30万円前後)による、4K視聴体験会を実施した。4K視聴などを通して、高画質、高音質性能をアピールした。
EX3000は、高画質エンジン「CREAS Pro」や「インテリジェントエンコーダー3」などを搭載するソニーのフラッグシップモデルだ。3TバイトのHDDとトリプルチューナを備える。
2010年から採用されているCREAS Proは、第3世代目。DVDやデジタル放送の圧縮ノイズを抑制する「新デジタル圧縮ノイズ除去」、ハイレゾコンテンツに対応する「新映画画質」といった改善点に加え、4Kアップコンバート出力を実現したことが進化点だ。
DVDに録画したライブラリ映像などに見られる擬似輪郭ノイズ「リンギングノイズ」や、放送波番組に生じる「デジタルノイズ」など、ソースごとに異なるノイズを見分け、解像感を落とさず軽減できることがポイントという。
BDソフトによる映画視聴の際も、従来の映画素材は「ノーマル」、4Kもしくはそれ以上の解像度で撮影されたソフトは「ハイレゾ」と、2つのモードを設け、旧作、新作問わず高画質での再生をサポートする。
新たに搭載された4Kアップコンバート出力では、輪郭部分はくっきりかつ自然に、ディテール部分はリアルな質感など画素単位で映像を解析することで、自然な精細感を実現しているとのこと。既存の超解像機能を4Kに特化して進化させた「『超解像』for 4K」では、好みに応じて超解像処理を3段階から選択可能だ。
一方、音にも高音質化が図られている。第6世代「ジッタノイズ低減システム」を搭載しジッタノイズを徹底的に排除。加えて、デジタル放送のAAC音声、DVDといった圧縮音源を高音質化する「ハーモニクスイコライザー」を備える。
ハーモニクスイコライザーは、圧縮時に失われがちな微小な音を再現することで、オリジナル音源に近い、広がりある音を実現するというもの。時間軸領域で失われた音を復元するため、音のバランスが崩れたり、不自然な音になったりしないことが特徴だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」