ソニーは、東京・銀座のソニービル内にあるコミュニケーションゾーン「OPUS」においてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を200インチの大画面と4chのサラウンドサウンドで体験できる「ベルリン・フィル in 銀座」を開催している。開催期間は12月22日まで。11~19時までの間、利用できる。入場は無料。
上映されるのは、イントロダクションムービー「The introduction of concert experience in OPUS」(約2分)、ベルリン・フィルハーモニーで録音した音源を再生する「Sound Experience」(約5分)、4K/60pの映像とDSD録音音声が楽しめる「Sound and Visual Experience」(約6分)になる。
Sound Experienceでは11月26日~12月9日までが「メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 第一楽章」、12月10~22日までが「チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 第三楽章」を、DSD録音した音源で再生するとのこと。Sound and Visual Experienceでは「ワーグナー:ワルキューレの騎行」が4K/60pの映像とDSD録音音声で上映される。
今回のベルリン・フィル in 銀座は、8月に発表したソニーとベルリン・フィルの協業により実現したもの。ソニーのホームエンタテインメント&サウンド事業本部V&S事業部長である加藤滋氏は「良い音楽を1人でも多くの人に届けたいというのがソニーとベルリン・フィル、両者の思い。ベルリン・フィルからするとどんなにいい演奏をしてもコンサートホールに来られた方しか音楽を届けられない。一方ソニーは、コンサートホールに時間的、距離的な問題で行けなかった人に音楽を届けたいという気持ちで製品を販売してきた。こうした両者の思いが一致してパートナーシップを結ぶことになった」とパートナーシップを結んだ経緯を話した。
また、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ソロ・チェロ奏者でメディ部門代表のオラフ・マニンガー氏は「ソニーとはカラヤンとのCD開発に遡る長いつながり。1980年代初頭のCD開発から現在まで音楽体験には大きな変化があった。ソフトのデジタル化は録音技術だけでなく、音楽の配給方法も変えた。演奏家、音楽レーベルは新しい音楽配給方法を開く必要がある。ともに協力していかねばならない」とデジタル化された音楽ソフトの現状についてコメントした。
ベルリン・フィルでは2008年から演奏会のネット配信をスタートしており、「デジタル・コンサートホール」として現在400曲以上のオーケストラ曲、20本のドキュメンタリーを配信済みだ。これらの楽曲は「BRAVIA」やホームシアターシステムなどで視聴できる。ソニーでは現在720pで配信しているこれらの映像を、1080iのフルHD画質で配信することも明らかにした。
ソニービルでは、8階OPUSでベルリン・フィル in 銀座を上映するほか、1階エントランスホールで、ベルリン・フィルの本拠地で展示されている貴重な品の展示や、ソニーショールーム内で、デジタル・コンサートホールが体験できる製品展示などを実施している。
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