トレンドマイクロは11月27日、Facebookユーザーを対象にした「Facebookの利用に関する調査」の結果を発表した。それによると、8割以上がFacebookを使う上でプライバシーを気にしており、承認したくない「友だち」申請を受けた経験は6割であったという。
Facebookユーザーの89.9%が実名で登録し、プライバシー情報についても出身地69.6%、居住地66.7%、学校62.5%の登録があった。74.4%のユーザーがFacebookを「楽しいサービス」と評価し、78.6%が「今後も使い続ける」と回答している。
その一方で、83.7%「Facebookを使う上でプライバシーが気になる」と回答。多くのユーザーが今後の利用意向が高い中で、プライバシーの懸念も抱いていることが明らかになった。
63.1%が「承認したくない相手から、申請がきた」と回答。「Facebookに投稿した情報が知られたくない相手に見られていた」との回答も33.1%あり、Facebook上で人間関係のストレスやトラブルを経験したユーザーも少なくない。
トラブル回避策として、53.5%が「個人情報は最小限しか登録しない」、49.4%が「自分が記事や写真・動画を投稿する際は不特定多数にみられてもよいレベルしか投稿しない」を実施していた。
Facebookのプライバシー設定を活用しているユーザーは34.6%にとどまっており、その理由として85.6%が「設定方法が分かりづらい」または「やや分かりづらい」と回答。78.5%のユーザーは「設定が面倒である」または「やや面倒である」と回答した。
トレンドマイクロでは、Facebook上でのトラブルや人間関係のストレスを避けるために、登録する個人情報や投稿するコメント、写真の内容に配慮し、公開する範囲やつながりの設定にも気を配るよう勧めている。
本調査は11月9~11日、Facebookを利用する18~49歳の男女312人に対し、ネット調査によって行われた。
登録項目 | 本当の情報を 登録している | 登録して いない | 覚えて いない |
---|---|---|---|
自分の氏名(ニックネームでない実名) | 89.7 | 9.3 | 1.0 |
顔が判別できるプロフィール写真 | 34.9 | 64.1 | 1.0 |
居住地(現在の居住地) | 66.7 | 29.5 | 3.8 |
出身地 | 69.6 | 28.2 | 2.2 |
勤務先(現在の勤務先) | 29.5 | 68.6 | 1.9 |
学校 | 62.5 | 36.2 | 1.3 |
性別 | 90.4 | 8.3 | 1.3 |
血液型 | 52.9 | 41.0 | 6.1 |
携帯電話番号(現在使用している番号) | 9.6 | 86.9 | 3.5 |
交友関係と家族(交際ステータス) | 24.4 | 71.8 | 3.8 |
経験 | よくある | たまにある | まったくない |
---|---|---|---|
承認をしたくない相手から、友達申請がきた | 9.9 | 53.2 | 36.9 |
投稿した、書き込んだ情報が知られたくない相手にみられていた | 7.1 | 26.0 | 67.0 |
友達から周りの人には知られたくない情報をコメントされた | 4.2 | 22.8 | 73.1 |
特定のアプリをダウンロードしてから、スパムメールが送られてくるようになった | 4.5 | 17.6 | 77.9 |
不適切なサイトやクリック先に誘導された | 2.6 | 16.3 | 81.1 |
知られたくない情報の投稿、書き込みや写真・動画がタグ付けされて公開された | 2.9 | 21.5 | 75.6 |
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス