GoogleがWi-FiプロバイダーのICOAを4億ドルで買収したとするプレスリリースがPRWeb上に掲載された。ICOAによると、問題はその情報が事実ではないということである。
ICOAの最高財務責任者(CFO)を務めるErwin Vahlsing Jr.氏は米CNETに宛てた電子メールで、そのニュースは誤りであると述べた。同氏はそれ以外の情報を提供しなかった。
一方、ICOAの最高経営責任者(CEO)を務めるGeorge Strouthopoulos氏は米CNETに対し、ICOAは「同社を買収する可能性のある企業と話し合いを持ったことは一切ない」と述べた。
「何者かが、誤解を招く誤った偽の情報をPR業界へと発信している。おそらくは不審な目的を抱いて株式操作を狙う人物だ」と同氏は電子メールに記している。「ICOAはこれを、適切な当局に報告するつもりである」(Strouthopoulos氏)
米CNETはGoogleとPRWebにコメントを求めて問い合わせたが、回答はまだ得られていない。
プレスリリースには、入力ミス(「it's」の使用方法が誤っていることに注意してほしい)があり、やや違和感がある。また、GoogleのブログやICOAのサイトなど、それ以外の場所にはどこにも掲載されていない。
入力ミスを含む偽のプレスリリースの内容は以下の通りだ。
ICOA, Inc.を、Googleが4億ドルで買収
ICOA, Inc.は、通信量の多い公共の場所を対象とした米国の無線および有線ブロードバンドインターネットネットワークのプロバイダーである。
ICOAを、Googleが4億ドルで買収
ロードアイランド州ウォリック (PRWEB) 2012年11月26日
Googleは、通信量の多い公共の場所を対象にWi-Fiを提供するICOA Inc.を買収したことを発表した。ICOAは、垂直的に統合された中立ホストの主要なブロードバンド無線インターネットネットワークプロバイダーである。同社は一連のサービスおよびソリューションによって、空港、港、レストランといった通信量の多い公共の場所の特有の要件に対応するとともに、ホットスポット事業者や無線サービスプロバイダー向けのバックオフィスソリューションも提供している。Googleは、既に素晴らしい状態にある同社のポートフォリオのさらなる多角化を狙っている(編集部注:原文は「further diversify it's already impressive portfolio of companies.」となっており「it's」の使用方法が誤っている)。
(後略)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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