自社タイトルのブランド向上や、オリジナルコンテンツの創出による二次展開というのももちろんあります。響ミュージックの音楽事業もそういった部分で関わってくることになります。一方で、ブシモブランドではないのですけど、現在「キング オブ プロレスリング」というオンライン型TCGを展開しています。アナログカードを販売して、そこに書かれているコードを入力することにより、ネット上でのゲームを楽しむサービスモデルです。事業体やビジネスモデル、ゲームの仕組み、コミュニティの運営面からみても、TCGとブシモの間に立っているもので、特にアナログのカードを販売する事業というのは参入障壁が高いですから、差別化できて戦いやすい場所であると思います。もちろん運営ノウハウは共有していきますし、それが蓄積すれば、双方にとってよりよいサービス運営が提供できます。
もう若年層でもスマートフォンを持っていて、基本無料のソーシャルゲームに親しんでいるユーザーさんが増え始めてきています。ただ、高校生ぐらいまでの方が課金をするというのは難しい側面もあります。そうなるとアナログカードで販売するというのは距離感も近いですし、おこづかいの範囲以内で買うというのは社会的な側面を見てもいいと。ソーシャルゲームではありつつも、ビジネス的に確立されていないオンラインで遊ぶカードゲームの潜在的な市場がまだあると思います。
今のところ用意している8タイトルは、2月までに順次リリースしていきます。年末年始をはさむということもありますから、テレビCMをはじめとしてブシモを知ってもらうための露出展開を重点的に行っていきます。もちろんそのあとも継続的にプロモーションは行っていきますし、ブシロードではあまりやってこなかったスマートフォン向けゲーム、ソーシャルゲームとしての告知展開に取り組んでいきます。
昨今のソーシャルゲームなどを見ていると、立ち上げからの3カ月が勝負と考えています。用意した8タイトルはどれも自信を持っていますが、全て大当たりするという楽観視はしていません。出揃った後の来春までには軌道に乗せていきたいですし、状況などを分析してさらなる施策を検討していきます。
それ以降、夏ぐらいまでに3~4タイトルほど、あくまで理想にはなりますが、月に1本のペースでリリースできればいいと考えます。
最後発ではありますし、年末からのスマートフォン市場は、ゲームに限らずソフトやハードなどあらゆる面において、これまでになく過密になっていくだろうと予測しています。こうなったときに残ることができるのは、半歩先に進んでいる次の一手がどれだけ打てるかだと思います。ブシモとして半歩先をいったタイトルを、数としても揃えられています。もちろん他社さんでも力の入ったタイトルが出てくるかと思いますけど、ブシロードが得意としているテーマやカラーを持ったゲームですので、伝えやすい媒体を使用してロイヤリティの高いユーザーへ的確に伝えていくことと、差別化のための広告が打てるところが勝算になると。
ゲームとしてもどれひとつとして同じタイプのものを用意していません。全て違ったタイプのものですので、全て成功するとは限りませんが、このなかからスマートフォン時代のソーシャルゲームで新たなゲームモデルを確立したいですし、そこに向けてチャレンジしていきます。
またゲームの力も大事ですが運営面も重視していまして、TCG事業ではユーザーに対して顔の見える運営を意識しています。昨今のソーシャルゲームでは、運営側とユーザーに距離感があるようにも感じます。一定の距離を保つべきか近づくべきかの正解はないかと思いますけど、ブシロードとしてTCG事業で培った接し方やおもてなし方を打ち出していければ、スマートフォン上のプラットフォームでもブシモのファンを作り上げられると思いますし、そこに勝ち目があると考えます。
※掲載しているゲーム画面は全て開発中のものです。
(C)bushiroad All Rights Reserved.
(C)ヴァンガードプロジェクト/テレビ東京
(C)2013 プロジェクトラブライブ!
(C)bushiroad/Project MILKY HOLMES
(C)Interactive Brains Co, LTD. All Rights Reserved.
(C)Frontwing
(C)AXIA
(C)5pb./Nitroplus/RED FLAGSHIP
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
開発経験ゼロからのローコード開発で
医療ニーズに応えた病院向けシステムを構築