第3四半期決算に赤字を計上しているAmazonだが、同社の最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏が、Fortuneの「2012 Businessperson of the Year」に選出された。
Bezos氏は常に、短期的な利益を犠牲にしてさえも、長期的な展望に目を向けている。その点が、同氏を埋もれさせるのではなく、称賛するためにFortuneが名乗りを上げた理由の1つとなった。
Bezos氏を「究極のかく乱者」と称するFortuneは、同氏が「書籍業界を一変させ、電子機器販売業者を押しやった」ことを称賛した。Amazonは書籍販売を足掛かりに、ファッション小売業、映画製作、タブレット製造といった分野にも幅広い参入を遂げている。
確かに、Bezos氏の事業経営は同氏独特の手法で行われている。Amazonが電子書籍リーダーの提供を得意とするにもかかわらず、同CEOは依然として手書きの文字の良さを心得ているのだ。同社幹部陣との会議では毎回、Bezos氏を含む誰もが6ページにおよぶメモに30分間黙って目を通すことから始まる。
「新しい社員にとって、それは初めて体験する変わった光景だろう。彼らは部屋の中でじっと座ったまま、幹部たちと自習することには慣れていないだけだ」とBezos氏はFortuneに明かしている。一方、同氏はこうしたメモを読むには、不断の集中力が要求されると感じている。また、自分でメモを書くということは、社員が自らの思考を紙の上で明確化するための手段となっているという。
Fortuneの説明によると、Bezos氏の経営スタイルは、「探求的で挑戦的であると同時に、魅力的でくつろいだもの」であるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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