Facebookではこのところ、一部のブランド投稿のリーチ数が通常レベルに達していないことについて多くの監視の目が集まっているが、同社は、その理由を説明するため、奥の手として映画「スター・ウォーズ」の「ヨーダ」を登場させることにした。
Facebookで製品マネージャーを務めるWill Cathcart氏は、この伝説のジェダイマスターに「EdgeRank」と名付けられた同ネットワークのアルゴリズムについての説明を託した。このアルゴリズムは、ユーザーのフィードに無関係のコンテンツが入らないように機能する。たとえば、ヨーダがFacebookにデススターからの更新情報を見たくないと繰り返し伝えると、このアルゴリズムはそれらの情報がフィード上に表示されないようにする。
Facebookが米国時間11月16日に開催した記者会見の席上、Cathcart氏は「ヨーダがこの話を知ったなら、どうするだろうか」と述べた。この会見より前には、Facebookが同アルゴリズムを採用することで、ブランドを軽視しているとの非難の声が上がっていた。
Cathcart氏は、どの「News Feed」投稿がポップアップされるのかは、投稿したパブリッシャーに対するユーザーの反応、特定の投稿に対する他の人々からの反応、投稿された話題の種類といった、いくつかの要素に依存していると説明した。また、モバイルに関しては、デバイスに対して最適なコンテンツの種類にもFacebookは配慮しているという。もしユーザーの端末がフィーチャーフォンなら、Facebook側でユーザーは写真を見たがらないだろうと考え、それらの投稿を表示することに対して重要度を低く設定する。
さらに、Facebookは2012年9月に大がかりな改良を実施し、ユーザーが投稿に不満を述べる可能性がどの程度なのかについて分析を開始した。Cathcart氏によると、これによって、表示される投稿が劇的に変化したが、その一方で、エンゲージメントが減少したブランドもあれば、増加したブランドもあったという。
こうした変動は、このアルゴリズムがブランドのリーチにどの程度影響するのか、あるいは各ブランドの投稿を実際に目にするファンの数について、ブランド間の議論に拍車を掛けることになった。
このアルゴリズムを回避する1つの方法が、投稿がニュースフィードのトップに表示される「Promoted Post」にブランド側が料金を支払うことだ。このプロセス全体によりFacebookは、無料投稿に対してアルゴリズム的に制限をかける一方で代替としての有料Promoted Postを提供することでマーケティング担当者から利益を得ようとしている、と疑われる結果となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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