「見つからない本はない」品ぞろえでネットに対抗--蔦屋書店ひたちなか店オープンへ

  • カフェも併設する

 カルチュア・コンビニエンス・クラブのフランチャイズ店などを運営するトップカルチャーは11月17日、茨城県ひたちなか市に北関東最大規模となる複合書店「蔦屋書店ひたちなか店」をオープンする。開店に先駆け、11月16日内覧会が実施された。

 蔦屋書店ひたちなか店は、延床面積1819坪、約70万冊の書籍、雑誌を取り扱う超大型「TSUTAYA」。書籍のほか、文具、雑貨、CD、DVDなどの販売も手がけ、店内には100坪150席を設けたカフェ「タリーズコーヒー」も併設する。


トップカルチャー代表取締役社長の清水秀雄氏

 トップカルチャー代表取締役社長の清水秀雄氏は「あらゆる本をそろえているが、これまで東京に行かないと手に入らなかったような洋書や雑誌を用意している。店内にはライブ可能なスペースを2カ所設けるなど、CD売り場も拡大した。ライブを開催することでCDの売上は大きく伸びる」と新店舗について説明した。

 書籍やCDなど販売がネットショップへと流れる中、大型店舗を出店したことについては「大型書店を開店することで、見つからない本はないというほどの品ぞろえをし、店舗ならではの探しやすさ、見つけやすさ、本との出会いを提供していきたい。買い物するだけではなくお客様に“場”を提供することが狙い。また、目の前で本が売れる、CDが売れることで作り手側にも活気が出ると考えている。大型店舗の出店は業界を活性化し、市場全体を盛り上げる」と目的を話した。

  • 試聴コーナー

 店内は1万種以上をそろえる料理本や理工書、医学書などの専門書を網羅し、幅広い品ぞろえが魅力。書籍以外にも、1万タイトル以上を扱うクラシック、ジャズCD売り場、地域最大規模となる文具・雑貨売り場などを設ける。

  • 地元の方向けの内覧会では500人近い人が列を作った

 茨城県は東日本大震災の際、大きな被害を受けた地域。その地域への出店については「(トップカルチャーが本社を置く)新潟も大きな震災を昨今2度体験した。その時県外からの進出が滞り、地元経済が停滞するようなことを経験してきた。県外からの企業が進出することで地元に安心感を与え、活性化させたい。2013年春には仙台への出店も予定している」(清水氏)と、茨城県に出店する意義を話した。

 同日15時からは地元の方に向けた内覧会を実施。500人近い人が列を作ったという。

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