中国のトップPC企業であるLenovoは、デスクトップやノートPC、タブレットの生産の一部を米国に移している。筆者は、Gartnerが現在世界最大のPCメーカーだとする同社に、米国で製品を作ることが具体的には何を意味するのかについて説明を求めた。
筆者は、Lenovoのグローバル・サプライ・チェーン・コミュニケーション担当ディレクターのMark Stanton氏に、「ThinkPad Tablet 2」やノートPCの「ThinkPad」などのコンピュータデバイスの製造をノースカロライナ州で行うという同社の計画について聞いた。
--「Made in the U.S.(米国製)」というのは、この場合はどういう意味になるのでしょうか。Stanton氏:米国の法律に従って正しく表現すれば、「一部海外からの部品を使用して米国内で組み立てた」ものということになります。エレクトロニクス分野では、部品は世界中で製造されています。
--その工場はどこにありますか。Stanton氏:グリーンズボロ郊外(ノースカロライナ州)にある既存の施設に製造ラインを置く予定です。
--その施設の中では、具体的に何が行われるのでしょうか。Stanton氏:言うなれば、長いベルトコンベアがあり、特定の組み立て作業を担当する作業者から作業者に部品が流れていくということです。コンピュータの基本となる筐体から始まり、ラインの最後にはその筐体にさまざまな部品が組み込まれます。その先には、検査工程と梱包工程があります。
--それは、Lenovoが中国国内の工場で行っていることと同じですか。Stanton氏:中国で行われている組み立て作業と大きく異なることはありません。ただし、中国の施設によっては、サブシステムの組み立て作業がもう少し多い場合があります。このモデルは、北米地域をサポートしているメキシコのモンテレイ工場や、ヨーロッパで使っているものと同じです。また、インドや日本でも同じモデルを使っています。
米国の製造ラインは、さまざまな製品を製造できる、非常に柔軟性の高いラインになる予定です。また、この場所に工場があることで、われわれは柔軟性を持って、モンテレイや中国から取り寄せるのよりも短い納期で注文の商品を届けることができます。
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