新興SNSのPheed、「iPhone」アプリをリリース--TwitterやFacebookにとって脅威となるか

Donna Tam (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年11月08日 13時53分

 セレブ御用達の新興のソーシャルネットワーク「Pheed」の最高経営責任者(CEO)を務めるO.D. Kobo氏によると、このSNSは人気の高いソーシャルネットワークの優れた点を取り込み、1つのプラットフォームとしてまとめたものだという。こういったプラットフォームにハリウッドスターの存在感と熱烈なファンを取り込むことで、このネットワークは立ち上げから2週間も経たないうちに、およそ100万人のユーザーを魅了することに成功した。

 Pheedは米国時間11月7日に「iPhone」向けのアプリを新たにリリースし、こういったユーザー数を維持していきたいと考えている。同社は現在のユーザー数を公表していないため、当初の熱烈な人気が続いているかどうかは明らかでないものの、77%のユーザーが同社のモバイル版サイトに対してアクセスしており、Kobo氏はこのアプリによって同サイトがより活気づくと確信している。

 「このアプリのリリースにより、われわれはさらに飛躍できるという自信がある」(Kobo氏)

提供:Pheed
提供:Pheed

 Pheedは自らをリアルタイムのマルチメディアプラットフォームと称しており、ユーザーが自らのプロフィールに投稿するコンテンツに対して課金できる。ラッパーのThe Gameや、歌手のMiley Cyrus、リアリティテレビ番組で人気のParis Hiltonを含む約180人のセレブがPheedにサインアップしており、自らが投稿した音声や動画、写真、テキストを、購読者に対して無料あるいは有料で提供できるようになっている。

 Pheedが10月にサービスを開始して間もない時期に、Miley Cyrusが音声クリップを自身のフィードに投稿し、そのことをTwitterでつぶやいた際には、彼女の短いテストのメッセージを聴くために、1万人が彼女のフィードに殺到した。

 Pheedはサービス開始時、そのリアルタイム性と、セレブユーザーの存在、そしてサブスクリプション型の課金モデルという点で、Twitterのようなソーシャルメディア界の王者にとって潜在的な脅威であると受け止められた。TwitterがPheedへの接続を一時的に遮断し、Twitterアカウントを使用したPheedへのユーザーのログインを抑止した際には、ちょっとした混乱が引き起こされた。

 Kobo氏は他のネットワークと競合すると見なされていることについて、「私はそのようには見ていない」と述べるとともに、「FacebookはFacebookであり、TwitterはTwitterであり、InstagramはInstagramだと考えている。いずれにもそれぞれの独自性がある」と述べている。

 Pheedは、業界で主流の手法とは異なるアプローチをコンテンツに対して確かに取っている。他のソーシャルネットワークは、収入源として広告などに頼ることでユーザーに対してアクセスを無料に保っている。一方、Pheedでは、月額購読料として1.99ドルから34.99ドル、もしくは、特定の投稿に対するペイパービュー方式での料金をユーザーは求めることができる。そして、Pheedは、得られた利益をコンテンツ制作者と分け合う。

 そこには、セレブユーザーが生み出す良質なコンテンツなら、ユーザーは喜んで料金を支払うというアイデアがある。Kobo氏は、これにより、セレブのリビングルームで撮影された即興のダンスビデオやパフォーマンスなどのコンテンツの制作が促されることを期待している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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