Twitterは2012年の米大統領選挙投票日に関するさまざまな統計結果を発表し、多数のツイートが安定的かつ高速に流れる中で、同サービスは快適な動作を維持したことをアピールした。
インフラストラクチャ担当バイスプレジデントのMazen Rawashdeh氏が投稿した「Bolstering our infrastructure(Twitterのインフラストラクチャの強化)」というブログ記事によると、人々が送信した選挙関連のツイートは計3100万件だったという。Twitterが選挙関連ツイートの急増を追跡調査したところ、1分当たりのツイート数(TPM)は32万7452件だった、と同氏は述べた。
「これらの数字は、Twitterが誕生してからの6年間で最も大規模な選挙関連のツイート投稿を反映しているが、米国時間11月6日の全ツイートの総量を表しているわけではない」(同氏)
重要なのは、その量ではなく、人々のTwitter利用方法である、とRawashdeh氏は述べた。特定のイベント前後にTwitterの利用が急増するのはよくあることだ。それらにイベントとしては、大晦日の年越しカウントダウン(6939TPS。TPSは1秒当たりのツイート数)、サッカーの試合終了(7196TPS)、Beyonceの妊娠発表(8868TPS)などがある。しかし、大統領選挙投票日のトラフィックは急増した後、その水準を維持し続けた。6日夜の統計結果を紹介すると、太平洋時間午後8時11分〜午後9時11分に平均で約9965TPSとなっており、午後8時20分には1秒当たりのピークとして1万5107TPS、そして、1分当たりのピークとして87万4560TPMを記録している。
「イベントが続く間にわたってピーク状態が維持される現象は、人々が過去のライブイベント中にTwitterを利用してきた方法と異なるものだ」(Rawashdeh氏)
しかし、各州の選挙結果が絶え間なく発表されていたことを考えると、これは全く予想外のことではない。結局のところ、これは大晦日やBeyonceの妊娠発表ではなかった。むしろ、Rawashdeh氏が指摘しているように、今回のトラフィックパターンは、NBAファイナルやオリンピックの閉会式の間にTwitterで発生するパターンに似ていた。
言い換えると、Twitterはこうした利用パターンを過去にも見たことがある。Rawashdeh氏が主に指摘しているのは、ユーザーはTwitterを信頼しても大丈夫だ、ということのようだ。Twitterはサービス開始以来、何度かつまずいてきた。
「Twitterの利用パターンが変わっても、Twitterのサービスの快適さは変わらない、ということを6日夜の数字は示している。われわれは長い時間をかけて、増え続ける負荷に耐えられるインフラストラクチャの構築に取り組んできた」(Rawashdeh氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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