マイクロブログサービスを手がけるTwitterは、ツイートが著作権を侵害しているとの指摘を受けた場合、今後は当該ツイートをただ削除するのではなく、表示しない理由を通知する対応に変更するという。
ポリシーの変更により、当該ツイートの場所には「(ユーザー名)からのこのツイートは、著作権者からの報告を受けて非表示としている」といった通知とともに、Twitterの著作権ポリシーとデジタルミレニアム著作権法(DMCA)について記載したページへのリンクが表示されるようになる。ツイート非表示の通知は他のユーザーに対しても表示され、ユーザーは通知に返信してその理由を尋ねることができる。
この新しいポリシーは、Twitterのリーガルポリシー担当マネージャーであるJeremy Kessel氏が米国時間11月3日に発表したものだ。警告やその後の通知なしで一律にツイートを削除するのではなく、「ツイートを非表示とすることで、著作権違反報告の処理により高い透明性を提供する」ことにしたとKessel氏は述べている。
今回のポリシー変更を最初に報じたGigaOmによると、著作権侵害とされたツイートは「ユーザーから有効な反論(もしあれば)が得られる」まで非表示とするとTwitter広報は説明しているという。
著作権侵害のあるツイートはそのユーザーのTwitterに表示されなくなるが、「パーマリンクを知っている人が当該ツイートを閲覧しようとすると、そのツイートが著作権上の理由によって非表示となっている旨が表示される」という。さらにTwitterでは、DMCAに基づく削除要請文書をChilling Effectsにも送付することで、一層の透明性を確保したいとしている。Chilling Effectsとは、削除や停止を求める文書を公開しているオンラインアーカイブだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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