ついに登場した「iPad mini」が、供給上の問題を抱えている。
NPD DisplaySearchのアナリストであるRichard Shim氏は米CNETの取材に応じ、「(Appleが)サムスンとの間で抱えている問題が露呈しつつある」と述べた。
これまでAppleにディスプレイを供給していたサムスンが、iPad miniにはディスプレイを供給していないとShim氏は言う。すると、残るサプライヤーはLG Display(LGD)とAU Optronics(AUO)の2社である。
Shim氏は、「問題は、AUOが新しいサプライヤーであり、Appleが必要とする量を用意できないことにある。実際にはサプライヤーが1社だけの状態」と指摘する。同氏は、米国時間10月23日付けのブログ投稿でこの話題を取り上げて、次のように記した。
AUOは7.9インチパネルの生産に問題を抱えている(中略)AUOが出荷したパネル数はわずか10万枚強。製造計画では、10月に40万枚、11月に80万枚、12月に100万枚製造することになっている。
Shim氏によると、LGDは9月に30万枚のパネルを出荷しており、10月には100万枚、12月には300万枚に到達する計画であるという。
「サムスンとAppleは関係を縮小しているようだ。両社間で繰り広げられている法的な争いが原因である可能性が非常に高い」とShim氏は記している。
Appleは通常、主要なディスプレイサプライヤーを少なくとも2社は用意する。例えば、第3世代iPadのディスプレイは、サムスンとLGDが供給していたとShim氏は述べる。
先週にはiPad miniの発売が遅れるという憶測が流れた。23日の発表で、そうはならないことが明らかになったが、Shim氏によると供給問題は今後も続くという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス