電通パブリックリレーションズ(電通PR)は10月23日、「男女間におけるソーシャルメディア活用」に関する調査の結果を発表した。ソーシャルメディアをきっかけに異性と親しくなったり、彼氏や彼女ができたりしたことがあるかを聞くと、「彼氏や彼女ほどではないが、親しくなった異性ができた」と回答した人は全体の3割以上(36.6%)、「彼氏や彼女ができた」と答えた人は2割弱となった(17.5%)。
ステージ属性別に比較すると、「親しくなった異性ができた」と回答したのは学生(46.2%)、29歳以下社会人(37.9%)、30代社会人(28.6%)の順で多く、「彼氏や彼女ができた」でも学生(24.7%)、29歳以下社会人(15.3%)、30代社会人(14.1%)の順に多い結果となった。
ソーシャルメディア上でどんな人とつながっているかを聞くと、1位は「友達」で95.3%。2位以下は「学校の先輩・後輩」(47.6%)、「彼氏、彼女」(35.1%)が続いた。「元カレ、元カノ」とつながっている人も2割以上(21.1%)存在した。
「ソーシャルメディア上で彼氏や彼女とどのような関係でいたいか」を見ると「ソーシャルメディア上でもつながりたい」と積極的な姿勢を見せた人が全体で20.0%だったのに対し、「相手が望めばつながってもいい」(44.9%)、「本当はつながりたくないが、すでにつながってしまっている」(8.8%)、「つながりたくない」(26.3%)と、合計で80.0%の人が消極的ないし否定的な姿勢を見せた。
ソーシャルメディア上で彼氏や彼女とつながっていて「良かったこと」「悪かったこと」をフリーアンサーで聞いたところ、最も多かった回答はともに「特になし」。「特になし」以外で「良かったこと」は、「一緒にいなくても何をしているかわかる、近況がわかる」(90人)が最も多く、以下「連絡がとりやすい」(39人)、「話題を分かりあえる、情報を共有できる」(27人)となった。
「悪かったこと」は「知られたくないことも知られてしまう、知りたくないことまで知ってしまう」(63人)がトップ。以下「浮気や嘘、秘密がバレた、バレやすい」(32人)、「自由に書けない、本音を言えない」(23人)となった。
恋愛をする上で、ソーシャルメディアは必要なツールかどうかを聞いたところ、好きな(気になる)異性とコミュニケーションを取るツールとしては半数以上の56.4%が「必要だと思う」「あってもいい、あったら活用する」と回答、利用に積極的、好意的な姿勢を見せた。一方で、恋愛関係を維持するツールとしては「必要ない」が38.6%と最も多く、利用に積極的、好意的な人の合計(35.5%)を上回る結果となった。
電通PRは「ソーシャルメディアは、オフラインで(リアルな世界で)距離のある人とのコミュニケーションでは、お互いの関係性を良好、強固にする役割を担っている。一方で、オフラインで近しい関係の場合、オンラインでも近しい関係になることが、必ずしもコミュニケーションのプラスになるとは限らないようだ」とまとめている。
調査は8月22~29日にソーシャルメディアを利用している東京、神奈川、千葉、埼玉に在住の独身男女555人を対象として、ネットアンケート方式で実施された。内訳は、15歳以上の学生男女が158人(男性69人、女性89人)、29歳以下の社会人男女が177人(男性87人、女性90人)、30~39歳の社会人男女が220人(男性110人、女性110人)。
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