Forresterは予測の中で、モバイル向けWindowsプラットフォームの欠如に対処するためのMicrosoftの取り組みにおいて、これから数年間、同社に大きな勢いがつくことを指摘している。しかし、Ballmer氏は極めて重要なタブレットおよびスマートフォンというカテゴリにおいて、2位や3位になるだけでは満足しないだろう。そして、同氏は、開発者コミュニティーが最終的にWindows 8をより大きな成功へと導くアプリを構築することを望んでいる。
Gates氏とBallmer氏は成功を測る際に、Microsoftのプラットフォームを取り囲む開発者の数とアプリの品質を常に用いてきた。同社は、世界中に800万人の開発者と64万以上のパートナーがいると主張している。Windows 8の販売本数と普及率が伸びなければ、そうした開発者はMicrosoftを応援する気持ちにはなれないだろう。
Gates氏は、「われわれはこれまで、Windowsの重要なすべてのバージョンでソフトウェア開発者の協力を得てきたが、今回もそうするつもりである。今はわれわれにとって非常に重要なときだ」と述べた。
現時点で、Microsoftのオンラインストアでは、5000以上のWindows 8用アプリが公開されている。参考までに、AppleのiOSとGoogleのAndroidのアプリ件数はいずれも70万件を超えている。
Windows 8のデビューによって、これほどはっきりとした過去との決別に市場がどう反応するかは未知数である。Microsoftがタブレットおよびスマートフォン分野のライバルを一気に飛び越す、あるいは少なくとも、より対等な立場に立つことを目指しているのは明白だ。
10億人以上のWindowsファンと約15億ドルのマーケット予算、大規模な宣伝が行われている自社ブランドの「Surface」タブレット/PCを含む多くの新型Windows 8デバイスを擁するMicrosoftが、最も新しい山を登り始めた。そして、果てしなく続く仕事に直面したときのMicrosoftの粘り強さはよく知られており、それを軽視することはできない。
Ballmer氏は2006年、検索事業について、「くわえた骨はわれわれの口からそう簡単には落ちない。われわれは一番ではないかもしれないが、粘り強く努力を続けていく。検索に関してもそれは同じだ。われわれは、粘り強く前に進み続ける。われわれを止めることはできない」と述べた。
Microsoftのこの6年間の検索に対する投資が何かを示しているとすれば、それは、同社がWindows 8でもゆっくりだが着実な進歩を遂げていくということだ。AppleとGoogleが大きくつまずけば話は変わってくるが、それは可能性の低い筋書きと言える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)