今となっては、Appleが米国時間10月23日にプレスイベントを開催することは周知の事実だ。長らくうわさになっていた小型「iPad」がようやく発表されるだろうということでは広く意見が一致しているが、Appleが用意しているのが「iPad mini」だけかというと、そうではなさそうだ。23日のイベントでは少なくとも1機種はMacが登場するだろうと予想される。
筆者が、新しいMacの登場について自信があるのには、2つほど理由がある。まず、Macはしばらくアップデートされていない。AppleがMacBookラインを刷新したのは2011年の夏で、デスクトップモデルは2011年版Intelチップを依然搭載している。2番目の理由は、Appleが邪魔者としての役割を果たすのにうってつけのタイミングだからである。Microsoftは26日にWindows 8のリリースを予定している。そのインパクトをMac支持者向けのニュースで幾分弱めようとAppleが試みても不思議ではない。
もちろん、どのモデルがアップデートされるかといううわさにはばらつきがある。そこで、ここでは、Appleが何を発表するかに関して予想するというより、2012年に入ってアップデートされていない各Macシステムについて、うわさなどをベースとした状況をまとめたいと思う(以下日付はすべて米国時間)。
直近のアップデート:2011年5月3日
最新のうわさ:「21インチの新型『iMac』、中国から詳細情報が流出か」
Appleはこれまで、同社主要デスクトップラインをおよそ1年ごとにアップデートしてきた。現時点において最後のアップデートから18カ月が経過しようとしているiMacは、Intelの新しい「Ivy Bridge」CPUに刷新されると思われる。中国の掲示板に内部情報とする投稿があり、21.5インチiMacが間もなく、そして、27インチがそれに続いて新しく登場するだろうと述べている。Appleファンは同社主要デスクトップへのRetinaディスプレイ搭載を騒いでいるが、そのような大きな高解像度画面が極端に高い価格でなく実現できるかは不明である。
直近のアップデート:2011年7月20日
最近のうわさ:「新型『Mac mini』、『iPad mini』と同時に発表か」
9to5Macは、匿名の情報筋の話として、新しいMac miniが今週登場するとの予想を伝えている。Mac miniは現在、最後に刷新されてから14カ月が経過している。かなり長い期間に感じるが、スリムで低価格なこのデスクトップ機にとっては、これまでで2番目に長い未アップデート期間にすぎない。
直近のアップデート:2010年8月9日(CPUマイナーアップデートは2012年6月11日)
最近のうわさ:むしろAppleが認めたに近い。「Apple CEO says Mac Pro update to come 'next year'(AppleのCEO、「Mac Pro」アップデートは「来年」と語る)」
Appleが製造スケジュールを前倒しにする可能性は常にある。しかし、同社最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は2012年に入って、新しいMac Proの時期として2013年と公式に述べている。
直近のアップデート:2012年6月11日
最近のうわさ:「13インチRetina搭載『MacBook Pro』、『iPad mini』とともに発表か」
9to5MacとNPDのアナリストRichard Shim氏は、Retinaディスプレイ搭載13インチMacBook Proの登場について、10月23日のイベントでなかったとしても、間もなくだろうと考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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