英語学習サービス「iKnow!」を運営するセレゴ・ジャパンは10月19日、TOEICテスト対策を目的に、ユーザーの学習データを分析した「苦手英単語・熟語トップ10」を発表した。
iKnow!の「TOEIC 600点を目指せ!」シリーズを利用する5万2020人のデータと、「TOEIC 800点を狙え!」シリーズを利用する2万6433人のデータを分析し、600点向けと800点向けのランキングを発表している。調査期間は、2011年1月27日~2012年10月8日。
このランキングではトップ10のうち句動詞が半分以上を占めている。同社では句動詞の習得が困難な理由は「知っている単語が邪魔をする」からだと説明する。たとえば3位に入っている「live up to」という句動詞を見たとき、まず始めに「live」の意味を考えようとしてしまう傾向にあるという。「live」という単独の動詞から意味を引き出そうとすると「~に応える、沿う」という答えにたどり着くのは難しい。
もう1つの傾向として、形容詞と副詞が多いことが挙げられる。名詞や動詞と違い、もっぱらその役割が「修飾」である形容詞と副詞は、単独で覚えることが難しい。TOEICは、単に英単語の意味を答えるテストではないため、特に単独では覚えにくい句動詞、形容詞、副詞は文脈の中でその活用法を学ぶ必要があるとしている。
600点向けと同様に、句動詞が苦手リストの約半分を占めている。800点向けでは、学習する句動詞で使われる動詞のレベルは比較的高くなっているが、英単語はその難易度が上がれば上がるほど意味が限られてくるため、単独の語彙レベルが高い単語が句動詞や熟語となってまったく違う意味を持つことはほとんどない、と同社は解説する。
苦手リストに挙がっている「entail」「reap」「solicit」などの個々の語彙レベルは高いが、それほど多くの意味をもたない。これらの単語は、日常生活で見聞きする機会が少ないため、習得にある程度の時間がかかる傾向にあるとしている。
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