Googleの第3四半期決算(9月30日締め)が米国時間10月18日正午に図らずも発表されたことから、同社株価は約9%と大きく下落した。Googleの売上高は115億ドル、1株あたり利益は9.03ドルと、予測(売上高118億6000万ドル、1株あたり利益10.65ドル)を下回った。
同決算が手違いで正午に発表された後、Google株式の取引は停止された。決算報告書のあるセクションには、「Larryの引用文待ち」(同社最高経営責任者(CEO)のLarry Page氏のこと)となっている箇所があった。Googleは、決算が予定よりも早く公開されたのは同社の財務印刷業者であるRR Donnelleyの過失であるとし、18日中に同社決算を再発表する予定であると述べた。
Googleはその後、正式な決算報告書を発表した。報告書には、次のPage氏の引用文が挿入されていた。「好調な四半期であった。売上高は前年同期比45%増で、設立からちょうど14年が経過したところで、初めて四半期売上高140億ドルを達成した。また私は、すべての端末にわたって美しくシンプルで直感的なGoogleエクスペリエンスを創造するという目標に向けたわれわれの進歩を非常にうれしく思っている」(Page氏)
Googleの同四半期の利益は21億8000万ドルで、前年同期比20%減であった。原因の1つは、引き続き苦境にあるMotorola Mobilityである。Googleが2011年に125億ドルで買収した同部門は、1億5100万ドルの損失を計上した。
しかしそれよりも問題なのは、コストパークリック(CPC)が前年同期比15%減となったことだった。CPCとは、ユーザーが広告をクリックするたびに広告主がGoogleに支払う金額である。一方、Googleが同社サイトにユーザーを導くためにアフィリエイトなどのサイトに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は25%増加して、27億7000万ドルだった。
利益は減少したものの、Googleの売上高は好調な伸びを見せた。Googleの第3四半期連結売上高(Googleが支払うトラフィック生成のための費用を含む)は141億ドルで、前年同期比45%増であった。
Googleの株価は最近、急騰しており、2012年夏には30%以上も上昇して、10月には過去最高の774.38ドルにまで達した。それを基に、多くのアナリストらが同社の目標株価を引き上げていた。中でもCitigroupのMark Mahaney氏は、同社株価が850ドルに達する可能性があるという強気なレポートを発表していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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