Stanton氏:どうやっても、米国内の需要を100%満たすようにはなりません。(1年あたり)数百万(ユニット)というより、数十万(ユニット)といったところです。
--これによって、AppleやHewlett-Packard(HP)といった、中国やアジアで製品のほとんどを製造している競合企業に、どの程度差を付けられるでしょうか。Stanton氏:われわれの競合企業のように(製造)パートナーと連携するのではなく、独自の生産能力を持つことには、たくさんのメリットがあります。市場投入までの時間を短くできます。また、技術革新を素早く行い、それらを(製品に)反映することができます。また、管理や対応力という面でのメリットもあります。
--では、不都合な点はなんでしょうか。Stanton氏:課題となるのは、固定費が増えることと、市場が下向いた場合に、リスクの度合いが高くなる可能性があることです。そこでわれわれは、より一層バランスを良くすることを目指しています。組織内の製造に対する投資を増やしています。また、中国に2つの工場を新設しました。1つはPC向け、1つはスマートフォン向けです。夏には、ブラジルに独自の工場を建設していることを発表したばかりです。そして今、米国にも工場を建設しています。
--米国の労働コストについてはどう考えますか。Stanton氏:労働コストは一般的に(米国内の方が)高いですが、顧客には、われわれが対応可能な納期の価値を理解してもらえるだろうと考えています。また、製品が米国内で組み立てられているという事実に価値を見いだす顧客もいます。
また、状況は変化しています。こうした製品を中国に持って行き、深センなどの沿岸部で製造するというのがこれまでの常識でした。(しかし)中国沿岸部では、生活やコスト、価格など、あらゆるものの基準が上がってきています。そのほかの経済的要素として燃料コストが挙げられます。燃料コストが上昇すれば、それは経済的側面が変化するということです。労働コストがコスト全体に占める割合は実際には小さいので、それは考えているほど大きな要素ではないのです。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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