いわゆる「iPad mini」は、ガジェット界の未確認生物のような存在になっている。何年も前からうわさされている小型版iPadは今、かつてないほど現実味を帯びており、近日中に発表および発売されるとのうわさが毎日のように流れている。
写真や仕様が次々にリークされて活気付いているガジェット関係のブログ界は、iPad miniの存在を確実なものととらえているようだ。しかしiPad miniが現実のもので、近いうちに発表されるのだとしても、まだ明らかになっていない重要な情報がいくつかある。その中で最も重大かつ重要なものを以下に取り上げる。
価格はいくらになるのだろうか。低価格タブレットの間で価格戦争が起こっている。Googleの「Nexus 7」、Amazonの「Kindle Fire HD」、まもなく発売されるBarnes & Nobleの「NOOK HD」タブレットなどの登場により、199ドルもあれば驚異的な性能の7インチタブレットが手に入るようになっている。感謝祭が近づくにつれて、8.9インチの「Kindle Fire HD」(299ドルから)や、269ドルという信じられない価格の9インチの「NOOK HD+」が発売される予定だ。その一方で、32Gバイトのストレージを搭載する新しい「iPod touch」(「iPad nano」だと考えるといい)は299ドルだ。そして2011年の「iPad 2」は399ドルである。199~399ドルの価格帯には多くの魅力的な製品が存在する。iPad miniはその価格帯のどこに位置することになるのだろうか。
名称はどうなるのだろうか。本当にiPad miniと呼ばれるのだろうか。あるいは、一部の人々が言うように、「iPad Air」という名称になるのだろうか。それとも、全く別の名前が付けられるのだろうか。
スクリーン解像度はどうなるのだろうか。2012版のiPadと違って、iPad miniには「Retina Display」が搭載されないといううわさだが、それはiPad 2と同じ1024×768ピクセル解像度のディスプレイが採用されることを意味するのだろうか。iPad miniのスクリーンサイズが、うわさされている7.85インチだとすると、たとえiPad 2と解像度が同じでも、ピクセル密度は高くなる。あるいはiPad miniでは、新しい独自のスクリーン解像度が採用されるのだろうか。
ストレージ容量はどうなるのだろうか。フルサイズのiPadは、16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトの3種類のモデルが用意されている。しかし低価格帯のタブレットの多くは、ストレージ容量が16Gバイト以下の7インチデバイスだ。エントリーレベルの199ドルのNexus 7の場合は8Gバイトだ。論理的に考えると、小型版のiPadは16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトの3種類のモデルが用意される可能性が高いが、そうなると新型iPadは、既存の大型iPadと比べて魅力的な商品になるのだろうか。
搭載されないものはあるだろうか。iPad miniは目標とする(おそらく低めの)価格帯を実現するために、何らかの妥協をするのだろうか。3Gや4Gのワイヤレス機能が搭載されなかったり、カメラ性能が引き下げられたりするかもしれない。内蔵プロセッサは「A5X」や「A6」ではなく、「A5」に据え置かれるかもしれない。あるいは、大型版と同様の完全な機能を備えたものになるかもしれない。
カラフルなモデルは用意されるのだろうか。iPad miniとされる初期の写真には、新しいiPod touchに酷似した陽極酸化アルミ製のデザインが写っている。現行の「iPod」には、多数の鮮やかなカラーが用意されている。新型iPadも同様の道をたどる可能性はあるのだろうか。この点は本質に関わる重要な問題ではないかもしれないが、iPadがカラフルになれば、全く新しい「クリスマスの贈り物」という見方が加えられ、さまざまなアクセサリオプションにつながるかもしれない。
魅力的なアクセサリが登場する可能性はあるのだろうか。iPad 2向けの「Smart Cover」のように、新しいiPadでも専用のケースやカバー、または同製品の魅力をさらに高める独創的なアクセサリが用意されるかもしれない。次世代のSmart Coverを思い浮かべてみてほしい。ひょっとすると、キーボードが搭載されるかもしれない。
今後の展開に注目しよう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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