入手困難なコンサートチケットのことは忘れてほしい。Appleの年次開発者カンファレンスが町で一番話題のショーになった。2012年のショーのチケットはわずか2時間で完売となった。Appleは何の前触れもなく太平洋時間午前5時30分にチケットを発売したため、西海岸やそのほかの国の多くの人々が目覚めた頃には、すでにチケットは完売していた。
同ショーは以前より、Appleのプラットフォーム上での構築に関する興奮の度合いを測る優れた指標で、iPhoneや「iPad」といった「iOS」デバイスと歩調を合わせるように人気を拡大させてきた。Appleは別のショーの開催を試みたり、会場の規模を拡大したりする計画は、まだ発表していない。とりあえず、これほど早くチケットが完売するということは、非常にうれしい悲鳴であるように思える。
Appleは、ビルトインマップの提供元としてのGoogleを排除するために、「iOS 6」用地図ソフトウェアを完全に刷新した。問題は、Appleが一般向けリリースの4カ月前まで、それを実行することを誰にも伝えなかったことだ。
その結果できあがったのは、誤りと不正確な情報にユーザーが不満をこぼすアプリケーションだった。このアプリは旧アプリほど完成度の高いものではなかった。また、複数の報道が示唆したところによると、Appleの独自アプリ開発に至るまでの舞台裏でのやりとりの中で、Googleは不意を突かれたという。
Appleはプライドを捨てて、同ソフトウェアが「期待に応えられなかった」ことを珍しく認めた。そして、ソフトウェア改善に向けて「自分たちにできるあらゆること」を行っていると付け加えた。その一方で、不満を抱くユーザーは、同ソフトウェアの欠点を埋めるサードパーティー製アプリに注目しており、Googleが代替アプリを準備中だと認めることも待ち望んでいる。
Appleが同社ストアの一部で勤務時間の短縮や従業員の一時解雇などを行っていると8月に報道されたことで、Apple小売部門の成長の上昇曲線は横ばい状態になり、ことによると苦境に陥っているように思えた。そして、2012年にAppleの小売業務を引き継いだJohn Browett氏にすぐさま批判の矛先が向けられた。
The Wall Street Journal(WSJ)はBrowett氏がストア経営陣に話した内容を報道したが、それによると、Appleは同社小売店の新しいスケジュール調整計画に関して「過ちを犯し」、旧計画に戻す作業を行っている、と同氏は述べたという。その2週間後に追跡記事を掲載したブログサイトifoAppleStoreは、小売店ではいまだに規模縮小のための複数の取り組みが行われており、それにはトレーニングエリアの廃止や、アクセサリ販売スペースの拡大を目的とする店内ワークショップの削減が含まれる、と主張した。
Appleは6月、電子製品が環境に与える影響を評価するEPEAT(Electronic Product Environmental Assessment Tool)組織から脱退した。Appleは声明の中で、同社の製品は依然としてEnergy Star 5.2のガイドラインに準拠しており、同社は環境への取り組みに関する詳細な情報をウェブサイト上に掲載している、と述べた。
だが、多くの消費者は憤った。Appleの製品が本当にそれほど環境に優しいのなら、なぜ主要な第三者組織の評価システムも使用しないのか。何週間にもわたって圧力を受けたAppleは方針を翻し、この措置は「誤り」だったと述べるという珍しい動きに出た。
10月4日に登場から1周年を迎えた「Siri」は、「iPhone 4S」の目玉機能として発表され、今ではAppleの最新のiPadと「iPod touch」にも搭載されている。音声アシスタントのSiriは、使用するのに特別な説明書は不要で、時間の経過とともに進化していくロボットツールと謳われていた。しかし、Siriは使いにくく、Appleの主張は行き過ぎているとユーザーは感じた。
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