東芝は、CEATEC JAPAN 2012の会場で、9月に発表した最新の液晶テレビ「REGZA J7/Z7」を展示している。新製品はテレビの録画機能とクラウドを掛け合わせることで、見たい“シーン”を次々に見られる「みどころシーン再生」機能を搭載していることが大きな特長。この機能を含む、新レグザクラウドサービス「TimeOn(タイムオン)」と、7年目を迎え「本気度の高いテレビを作る」という思いの下生まれたJ7/Z7シリーズについて東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 プロダクト&ソーシャル・インターフェース部 部長の片岡秀夫氏と東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 TV商品統括部 参事の本村裕史氏にお話を伺った。
TimeOnは「タイムシフトマシン」機能で一時保管した番組の中からシーンを検索したり、ネットで話題のシーンを再生できるなどの機能を備えたサービス。これにとどまらず2013年1月下旬からテレビ番組を起点としたSNSの実現や興味あるキーワードを選択するだけで自動的に録画予約を実現する「おまかせ録画」サービスなどの提供も予定されている。
デジタルプロダクツ&サービス社 プロダクト&ソーシャル・インターフェース部 部長の片岡秀夫氏は「コンテンツが少なかった時代、テレビはみんなが見ていて共通の話題の一つだった。しかし多チャンネル化やネット動画の普及によって、コンテンツが多様化し話題も合わなくなってきている。おもしろいなと感じるコンテンツは必ず存在しているが、多すぎる情報や選択肢の中からそれを見つけ出すのは大変なストレス。それを代わりに務めるのがTimeOnサービスであり、新しいREGZAだ」と、新サービスについて説明する。
TimeOnを使えば、おすすめのシーンを知人や友人と共有することも簡単だ。「番組を見ていてこのシーンがすごい、誰かに教えたいと思った時は、普通メールしたりメッセージをやりとりする必要がある。しかし新しいREGZAでは、メッセージを受け、決定ボタンを押すと自宅のレコーダーを自動的に再生したいシーンに飛ばすことができる。クラウド上で再生可能な情報に変換することで、そういった使い方が可能になる。次のステップでは録画予約した番組を大阪にいる人が東京にいる友人にすすめても、東京での放送時間、放送局にクラウド上でコンバートして地域合わせた予約ができるようになる」(片岡氏)という。
膨大な数のコンテンツの中から、人と人をつなぐことによっておもしろい、興味深い番組を共有できるようになる新レグザ。片岡氏は「映像コンテンツを軸に人と人を出会わせる場を提供していきたい」と、新たなコミュニケーションツールの構築を目指している。
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