ヤフーとnanapiは9月27日、業務提携に合意したことを発表した。ハウツー共有サービス「nanapi」に投稿された記事が、Yahoo! JAPANトップページの「みんなのアンテナ」コーナーの紹介対象に加わる。みんなのアンテナはCGMコンテンツをヤフーのスタッフがピックアップして掲載している。
これにより、Yahoo! JAPANではユーザーに提供するCGMサービス情報の拡充するという。また、Yahoo! JAPAN経由で発生した広告収益を両者で分配するという。
「新体制に移行してから、課題解決エンジン、利益2倍といった目標を設定した。そこで考えたのが、『勝ち易きに勝つ』ということ。そしてもう1つが『勝てないものは他社とやっていく』ということ」――ヤフー 副社長兼最高執行責任者でメディアサービスカンパニー担当執行役員の川邊健太郎氏はこう語る。
この考えのもと、Yahoo! JAPANのトップページやニュース、オークション、Q&AサービスのYahoo! 知恵袋など、もともと同社の強みとなっていたサービスについてはこれまで以上に強化する一方、クックパッドや食べログとの提携のように、競合で優れたサービスがあれば、それを取り込んでいっている。今回のnanapiとの提携も後者の意味合いが強いものだという。
また、ヤフー メディアサービスカンパニー企画本部リーダーの国友尚氏は、nanapiとの提携について、「広告によるビジネスモデルよりも、コンテンツを重視してnanapiと組んだ。ただ同社は、ハウツーデータベースで日本一を目指すと言っており、それとヤフーの連携には非常に興味がある。今後連携についていろいろな可能性を模索していきたい」と期待を寄せる。
nanapiは5月に月間訪問者数1000万人を達成。9月には1900万人と成長を続けている。代表取締役の古川健介氏は今回の提携に関して、「自社の戦略について『つくる(コンテンツ作成)』『みせる(アクセス強化)』『かせぐ(収益化)』の順に進めると語っているが、まだ『つくる』という段階。nanapiで良質なコンテンツは作っているので、大きなトラフィックを持つヤフーと良好な関係を築いていく」としている。
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