ヤフーとアスクルは4月27日、業務・資本提携に関する記者会見を行った。
既報のとおり、ヤフーは同日、アスクルと資本業務提携することを発表。アスクルはヤフーを割当先とする第三者割当増資を行い、ヤフーはアスクルの2302万8600株(増資後の持ち株比率42.6%)を取得する。今回の会見では、その目的となる日本一のEC事業への取り組みについて説明した。
説明の冒頭、アスクルの代表取締役社長兼CEOである岩田彰一郎氏は、「私たちは圧倒的なスマートコマースのナンバーワンを目指していきたい。イコールパートナーとして、両社の持っている強みを活かし、日本のECを新たに変えていく」と、今回の提携の意義と意気込みを語った。
アスクルは現在、オフィス用品を中心にBtoBの通販事業を展開し、2012年の売り上げは2200億円を見込んでいる。同社では2010年の中期計画において、電子流通業のナンバーワンを目指すとしていた。今のところ主に事業所相手にカタログを見てもらって注文するというスタイルで、アスクルの由来でもある「明日来る」というスピードと安さとを武器に売り上げを伸ばしてきた。そして今後を考えたときに「ここで私たちはeラインを越えてビジネスを展開していかなければいけない」として、新たにインターネットの中での多くのユーザーに商品を提供したいと語った。
続いて登壇したヤフー最高経営責任者の宮坂学氏は、現在の流通業界におけるセグメントでもECは大きくなってきたが、今後2016年には14兆5000億円規模に拡大する予測に触れ、「あらゆるセグメントでも最も大きな事業サイズになる、非常に有望な事業の場所」と述べた。
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