スター・チャンネル、BS3チャンネル化から1年--吹き替えチャンネルは「やってよかった」

 スター・チャンネルは9月24日、BS3チャンネル開局1周年を記念して記者会見を開催した。3チャンネル化後の1年間を振り返るとともに、今後の番組編成について説明した。


代表取締役社長の木田由紀夫氏

 代表取締役社長の木田由紀夫氏は「2011年10月にスタートしたBSハイビジョン3チャンネル化だが、1年が経過し、BS10=スター・チャンネルが定着したと思っている。認知度も30%から3チャンネル化後は45%にまで上がり、目標の50%へと近づいてきた。3チャンネル化した中でも特に手応えを感じているのは『スター・チャンネル3』の吹き替えチャンネル。映画を気楽に楽しみたいというニーズに適した番組を提供できたと思っている。今後も視聴者の皆さまに喜んでいただけるような内容にしていきたい」とこの1年を振り返った。

 スター・チャンネルでは現在、ハリウッドのメガヒット映画などを中心に放送するスター・チャンネル1、独自の特集を組み展開しているスターチャンネル2、日本で唯一の吹き替え映画専門チャンネルのスターチャンネル3の3つを運営している。

 10月からはスター・チャンネル1に「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」「マネーボール」など新作ヒット映画を投入することに加え、スター・チャンネル2では「1カ月まるごと!SF映画大特集」を展開。スター・チャンネル3では、海外ドラマ「ダウントン・アビー シーズン1」の一挙無料放送を行う。


編成戦略本部本部長の三上義之氏

 編成戦略本部本部長の三上義之氏は「3チャンネルそれぞのコンセプトを明確にすることで、スター・チャンネル2、3への接触率も上がってきている。特集枠を設けているスター・チャンネル2では、8月からより個性を前面に打ち出せるよう『1カ月まるごと!』企画をスタート。スター・チャンネル3では3D映画も毎月放送している。しかし3D視聴できる方はまだ少ないので、同時刻に別チャンネルで2D版を放送するなど、3チャンネルならではの放送形態をとっている」とした。

 ハリウッド映画作品を中核に据えるスター・チャンネルだが、海外ドラマにも力を入れている。「フォーリング スカイズ」「スパルタカス」に続き、10月からは「ダウントン・アビー シーズン2」を日本独占初放送。2013年1月には第64回エミー賞で最多の6冠を達成した「GAME OF THRONES(ゲームオブスローンズ)」も放送予定だ。

  • 写真左から東地宏樹さん、平田広明さん、小山力也さん

 また吹き替え映画専門チャンネルのスター・チャンネル3では、2013年の新プロジェクトとして、新録・完全吹き替え版をスタート。これは吹き替え版がソフトに収録されていなかったり、以前地上波で放送されたためノーカット版が存在していなかったりする名作映画を、新たに吹き替え版として制作し、放送するというもの。

 第1弾として1960年に制作された「荒野の七人」を、東地宏樹さん、平田広明さん、小山力也さんなどの人気声優を迎え制作する。

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