5.3インチサイズの大画面ディスプレイを採用し、付属のペンで手書きのメモなど直感的な操作ができるサムスン製のスマートフォン「GALAXY Note SC-05D」。販売当初はOSにAndroid 2.3を搭載していたが、9月に行われたソフトウェア更新で、OSがAndroid 4.0にアップデートされると共に、新しいアプリケーションの追加もなされることとなった。そこでここでは、ソフトウェア更新によりGALAXY Noteがどのように進化したかを解説していこう。
Androidは2.3から4.0へと進化するに当たり、インターフェースが大きく変化している。それゆえGALAXY Noteも、Android 4.0にアップデートすることで、メニューの表示や設定など、多くの部分でインターフェースが変化している。だがメニューキーやバックキーは従来通り使用可能なほか、ホームボタンの長押しでタスク管理機能を呼び出せるなど、従来の操作性を失わず、より使いやすくなるようインターフェースを昇華させたといえる。
Android 4.0の特徴的な機能である、インカメラで顔を認識してロックを解除する「フェイスアンロック」も利用可能となった。実際に試してみたところ、顔の認識もスピーディーで精度も高く、思いのほか利便性は高いと感じた。またウェブブラウザを扱いやすくする「クイックコントロール」など、スマートフォンではAndroid 4.0で初めて搭載された機能も扱えるようになっており、操作がより便利になったといえる。
GALAXY Noteの大きな特徴といえば、本体に内蔵された小型のペン「Sペン」と、Sペンに対応した専用のアプリケーション「Sメモ」を用いて、画面に直接手書きでメモなどができる点にある。今回のアップデートでは、そのSペンの利便性をさらに向上させる、新しいアプリケーションが追加されている。それが「Sノート」だ。
Sノートは、1つのメモにペンで描いた手書きのメモや絵のほか、画像やテキスト、動画や音声などを同時に保存できるなど、Sメモとほぼ同じ機能を備えるツールだ。ではSノートは何が違うのかというと、それはSメモでいう“メモ”の1つ1つをノートとしてまとめ、閲覧・管理しやすくなる点にある。
しかもSメモには“ミーティングメモ”“日記”“雑誌”など、7種類のテンプレートが用意されている。目的に合った内容のノートを簡単に作成できるのも大きな特徴といえるだろう。ちなみにテンプレートの1つ“フリーノート”を選択すると、線を引いた軌跡を記録して後から再生できる「スケッチレコード」機能の利用が可能だ。
そしてもう1つ、Sノートには、手書きで数式を入力すると、それをテキストの数式に変換し、回答を検索できる「数式マッチング」や、丸や三角などの図形を描きやすくする「図形マッチング」、そしてひらがなやカタカナ、アルファベットなどの手書き認識ができる「手書き-テキスト変換」などの機能も用意されているなど、手書き入力をより便利に活用できる仕組みが整えられている。
Sノート以外にも、GALAXY S III SC-06Dに搭載されていた、再生中の動画を縮小して表示する「Pop Up Play」機能、さらには片手で電話がしやすいよう、音声通話のキーパッドなどを左右に寄せる機能なども追加。大画面のハイエンドモデルであるGALAXY Noteの性能をフルに発揮する環境が一層整備されている。
新しいスマートフォンが次々と登場する昨今だが、Android 4.0にアップデートしたGALAXY Noteは、それら最新機種に負けない、充実した機能を備えたといえるだろう。
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