NTTドコモは6月28日、2012年夏モデル「GALAXY S III」の販売を開始した。
有楽町のビックカメラにて開催された記念イベントに、NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏が登壇。「GALAXY S IIIの予約は、ドコモショップなどを併せて全国で6万台を超えており、非常に好評。ぜひ手に取って楽しんでもらいたい」と挨拶し、記者団らのインタビューにも応じた。
GALAXY S IIIは、グローバルで展開するモデルながらも、おサイフケータイ、ワンセグなど日本独自の機能を備える。おサイフケータイはGALAXYシリーズとして初の対応になる。その効果について、「iモードのときから、流れとしてオリジナルの機能を引っ張ってきた。日本は進んだ使い方をしていると思うが、それをキャッチアップできたことはありがたい。お客様に喜んでもらえると思う」と語った。
GALAXY S IIIとiPhoneとの競争力について問われると、「操作性、機能もバランスよく、私どものサービスもプラスした非常に強い商品。非常に充実した機能に加えて私どものサービスもある。十分競争力があると思う。そういうステージに入ってきた」とした。
国内では、AndroidとiOSが主なシェアを二分するスマートフォン市場。Androidのみで戦うことについて、「私どもはオープンなOSのAndroidを使いながら、日本のお客様が望むものと私たちが提供したいものをうまくブレンドしながら訴求していきたい。そういう意味においては、強い商品だと思うし、お客様に受け入れられるのではないかと期待している」と話す。
また、サムスン電子とアップルは、特許をめぐって各国で裁判を繰り広げている。最近では、オランダにおいて3G関連の特許でサムスンが勝訴したとのニュースがある一方で、米連邦地裁が「GALAXY Tab 10.1」に対し、販売差し止めの仮処分を下したとのニュースもある。これについて、「いろいろとあるが、国々で扱いが異なる。日本では大丈夫ではないか」と国内での展開について不安はないと語った。
最近では、マイクロソフトが自社製のタブレット端末「Surface」を発表したほか、Googleも自社ブランドのスマートフォン「NEXUS S」(サムスン製)や直近でも「Google I/O」でタブレット端末「Nexus 7」(ASUS製)を発表している。OSを提供するメーカーによる自社ブランドの流れについて、「市場が活性化するのはいいこと。選ぶのはお客様。お互い切磋琢磨していい機種を出していければいい」とコメントした。
なお、NTTドコモでは2012年度に1300万台のスマートフォンを販売したい考えだ。「まずは(GALAXY S IIIで)100万台を目指しながら、それを超える販売を期待している。1割ぐらいになってくれると嬉しい。全体がもっと活性化すると思う」と話す。
2012年夏モデルでは、スマートフォン16機種を発表し、このうち高速通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応したスマートフォンは11機種に上る。スマートフォン向け放送局「NOTTV」の番組が楽しめる端末はまだ2機種のみだが、「これからどんどん対応していく」とした。
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