一方で、ユーザーの電話番号とApple IDを統合したAppleの決定にわれわれは完全に満足している。したがって、FaceTimeで着信があったときは、iPhoneとiPad、「Mac」のいずれからでも応答できる。こうしたささいなことが本当に重要な場合もある。
iOS 5のフォトストリームを利用すると、同一アカウントのほかのiOSデバイスと写真を共有するようにデバイスを設定できるが、iOS 6の便利な新機能によって、友達や家族とも簡単に写真を共有できる。共有したい写真を選択して、共有ボタンをタッチするだけで、好きなだけ多くの連絡先に写真を送信できるようになった。同様にiOSデバイスを利用している受信者や、Macで「Mountain Lion」を利用している受信者は、「Photos」または「iPhoto」ですぐにそれらの写真を閲覧できる。Appleのハードウェアを使用していないユーザーは、ウェブブラウザで写真を見ることができる。Appleは共有された写真について、「Like(いいね!)」ボタンを押したり、コメントを付与したりできる機能も追加している。このiOS 6機能はWi-Fi接続と携帯電話接続の両方で動作する。
全体から見ると、これはそれほど大きな機能ではないが、この方法のおかげで、写真を1枚ずつ送信したり、画像を選択して電子メールで送信するときのサイズ制限について心配したりする必要がなくなる。つまり、確かにこの機能は画期的なものとは言えないが、複数のユーザーと複数の画像を共有するときに間違いなく便利である。そして、共有相手のユーザーはそれぞれの写真について、「Like」ボタンを押したり、コメントを書き込んだりできる。
締めくくりはSafariの新機能をいくつか紹介する。本体を横向きに持っているときにフルスクリーンでウェブページを閲覧したり、ウェブページをキャッシュしておいてオフライン時にも閲覧したり、フォトストリームを共有したりできるようになった。iCloudタブの追加は、どのデバイスでも、前回閲覧していた箇所から再開できるようになったことを意味する。したがって、iPadで何かを読み始めた場合、ボタンを押すだけで、後からiPhoneや「MacBook」(Mountain Lionが搭載されている場合)で同じウェブページを続けて読むことができる。これらの変更点は、すべてのデバイス間でユーザーの接続状態を維持するという全体的なテーマを踏襲している。
「おそらく対応しているだろう」というのがその質問に対する答えだ。iOS 6はiPhone 3GSとiPhone 4、iPhone 4S、およびiPhone 5で動作する。「iPhone 3」と「iPhone 3G」では使用できない。iPadはどうかというと、「iPad 2」と新しいiPadの両方で動作するが、初代iPadには対応していない。「iPod touch」ユーザーは、第4または第5世代のデバイスを持っている必要がある。
もっと重要なのは、「私のデバイスではどの機能が動作するのか」という問題かもしれない。次の表は、どの機能がどのデバイスで動作するのかを示している。
iPhone 3GS | iPhone 4 | iPhone 4S | iPhone 5 | iPad 2 | iPad 3 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Siri | × | × | ○ | ○ | × | ○ |
Flyoverとターンバイターンのナビゲーション | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
3G/4G経由でのFaceTime | × | × | ○ | ○ | × | ○ |
MailのVIPリスト | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
共有フォトストリーム | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
オフライン閲覧リスト | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Passbook | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
SafariのiCloudタブ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Facebookとの統合 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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