「iPhone 5」の第一印象--アップル新端末を一足先に触ってみた - (page 2)

Kent German Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年09月18日 07時40分

チップの高速化

 iPhone 5には「A6」チップが搭載される。このチップは、現在の「A5」チップよりも2倍速い。グラフィックスも高速になる。しかし、パフォーマンスが高速化したにもかかわらず、新しいチップはA5チップよりも22%小さくなっている。Appleが発表した仕様によると、ウェブページの読み込みは2.1倍速くなり、楽曲が入った「Music」アプリは1.9倍速く起動する。

長くなったバッテリ持続時間

 LTEは電力を消費しがちだが、iPhone 5のバッテリ持続時間はかなりの長さになる見込みだ。もちろん、実際に使ってみると違うかもしれないが、現在のところAppleが保証しているバッテリ持続時間は、3G接続での通話で8時間、3G接続でのウェブブラウジングで8時間、LTE接続でのウェブブラウジングで8時間、Wi-Fi接続でのウェブブラウジングで10時間、動画再生で10時間、音楽再生で40時間、待ち受け状態で225時間だ。

iPhone 5 は大きなディスプレイを搭載してLTEに対応しているが、Appleは、バッテリ持続時間がかなりの長さになることを約束している。
iPhone 5 は大きなディスプレイを搭載してLTEに対応しているが、Appleは、バッテリ持続時間がかなりの長さになることを約束している。
提供:James Martin/CNET

カメラ

 メインのカメラである「iSight」は、8メガピクセルのまま変わらず(最高解像度は3264×2448ピクセル)、裏面照射、ハイブリッドIRフィルタ、5層レンズ、絞り値f2.4といった機能を備えている。ダイナミックローライトモードが新たに搭載されるほか、写真アプリを2.1倍速く起動できるようになるはずだ。ほかには、A6チップ内のイメージシグナルプロセッサが追加された。これによって、空間雑音が軽減されるほか、低光量でのパフォーマンスを向上させ、写真撮影を速くする「スマートフィルタ」が追加される。パノラマモードも内蔵されており、撮影した写真をつなぎ合わせて、28メガピクセルの大きな写真1枚にすることができる。

 もう1つの前面カメラでは、720pのHD動画が撮影可能になり、裏面照射型センサが搭載された。また6月の「iOS 6」発表で話されたように、「FaceTime」が3G携帯電話ネットワークで使えるようになる。AT&Tなどの一部の通信事業者は既にその機能に関する規制を発表しているので、まずは自分の利用している通信事業者に確認してほしい。

 ビデオの解像度は、1080p HDと変わらない。ただし画像安定化機能が改善され、クリップ内の顔認識が最大10人まで行えるようになった。また便利な変更としては、動画の撮影中に写真を撮れるようになった。

オーディオ

 iPhone 5にはマイクロホンが1個追加され、合計3個になった。底面に1個、前面に1個、背面に1個ある。さらに、スピーカーのマグネットは5個になり(2個から増加)、機能が向上したようだが、スペースは20%削減したとされている。ノイズキャンセリング機能も改善されたほか、新しいワイドバンドオーディオ機能が追加され、一層自然な音声になるとされている。通信事業者の20%がワイドバンドオーディオ機能をサポートするようだが、現段階では、英国のOrangeがサポートすることしか分かっていない。

ドックコネクタとSIMカードの小型化

 iPhone 5の底面には、以前から予想されていた通り、新しい小型のドックコネクタがある。「Lightning」という名称で、フルデジタル、8ピン設計の「適応型インターフェース」だ(筆者らはこれがどういう意味なのかをまだよく分かってない)。このコネクタはサイズが80%小さくなったほか、リバーシブルなので、どちらの向きでも同じように使える(これは良いことだ)。

Appleによると、iPhone 5は最も薄いスマートフォンだという。このことがどれほどの期間にわたって維持されるかに注目したい。
Appleによると、iPhone 5は最も薄いスマートフォンだという。このことがどれほどの期間にわたって維持されるかに注目したい。
提供:James Martin/CNET

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]