NTTドコモの2012年秋モデルとして発表された、NEC製の7インチタブレット「MEDIAS TAB UL N-08D」。いよいよ9月13日から事前予約を受け付けし、9月20日に発売となる。
NECは9月11日、発売に先駆けて「メディア向け新製品体感イベント」を開催した。MEDIAS TAB ULは、最新技術のカーボンファイバボディにより、7インチサイズでありながら約249gという軽さを実現。2つのサイトを同時に閲覧できる「デュアルタブブラウザ」や、Wi-Fi Directで撮影した写真をその場の人たちとすぐに共有できる「メディアシェア」などの機能を搭載している。
NECでは、同じ7インチモデルとして、「MEDIAS TAB N-06D」を3月に発表している。ドコモの「NOTTV」に対応し、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線、IPX5/IPX7相当の防水性能とIP5X相当の防じん性能も搭載したいわば“全部入り”の端末だ。
「すべてを持ってアクティブに行動したい人」をターゲットとしたMEDIAS TABに対し、MEDIAS TAB ULは軽量化により「いつでもどこでもスマートに使いたい人」に向けたものという。カメラの画素数も約810万画素とMEDIAS TABの約200万画素から大幅に向上させ、撮影間隔約0.3秒の「瞬撮」機能や25種類のエフェクト機能、手書き文字やスタンプ機能なども備えた。撮影した画像に手書きのメッセージを添えて、その場ですぐに送信することもできる。
NECでは、タブレット端末「Life Touch」シリーズや企業向けのノートPC「Versa Pro」シリーズなどがあり、いずれも軽量化に力を入れている。従来の7型タブレットが平均350gなのに対し、今回のMEDIAS TAB ULは約249gで、6インチ以上の液晶タブレットとしては世界最軽量を実現したとしている。
軽量化のポイントは、最新の航空機でも使用されている東レのカーボンファイバをリアケースに使用したことにあるという。カーボンファイバを用いることで、これまで必要だった骨組みを外して軽量化。かつ、強度を高めたという。さらに、NECが培ってきた薄型・軽量化技術も取り入れた。
今回、もう一つのポイントは米Immersionの技術「HDハプティクス」を取り入れたことだ。HDハプティクスは多彩な振動によりリアルな感触を再現するもので、たとえばギターのアプリで弦に触れたとき、実際に弾いているような感覚が得られる。カーボンファイバの筐体により、ボディ全体が高精細に振動し、音と連動して自動で振動する世界初の「HDリバーブ」も取り入れた。SEGAがハプティクス対応のゲーム「SONIC CD」や「ぷよぷよナラベ」をリリースする予定で、よりリアルな感触でゲームをしたり動画の臨場感が向上するとしている。
MEDIAS TAB ULの開発にあたっては、タブレットを「なぜ買わないのか」というアンケート調査を行ったという。結果は「どう使っていいかわからない」というもので、NEC パーソナルソリューション事業開発本部 本部長の山品正勝氏は、「(結果を踏まえて)使い方を提案しようと思った。それが新しいエンターテインメント、新しいコミュニケーション」と語る。それがHDハプティクスであり、瞬撮カメラや即座に手書き文字などを添えて送信できる機能だとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」