低料金なモバイル通信サービス「BIGLOBE 3G」と端末がセットになったほぼスマホ「MEDIAS® for BIGLOBE」。テザリング機能が無料で、モバイルルータとしても使えるビジネスパーソンに心強いツールだ。実際の使い勝手はどうなのかを調査するとともに、今回はNECビッグローブ担当者へのインタビューも行った。
「ほぼスマホ」には、Twitterクライアント「ついっぷる」やAndroidTM情報サイト「andronavi」などの便利アプリに加えて、「Wi-Fi APスイッチ」が独自にプリインストールされている。
画面の上部に「Wi-Fiアクセスポイントが有効です」と表示されれば利用OKだ
ウィジェットのボタンを押すだけで利用開始できる
「Wi-Fi APスイッチ」は「ほぼスマホ」のために作られたウィジェットで、テザリング機能を利用してノートPCやタブレット、さらにゲーム機等からのWi-Fiアクセスを可能にしてくれる。しかも標準でホーム画面に配置されているから、モバイルルータとして利用するまでに必要な手順は、画面を1度タップするだけで済むという手軽さだ。
実際に使うには、ウィジェットのボタンをタップする。数秒、くるくると接続準備中を示す輪が表示されるが、すぐに画面上部に「Wi-Fiアクセスポイントが有効です」というメッセージが表示される。接続可能な状態の間は、画面上部の通知部分に青いアイコンが表示されるほか、ウィジェット内のボタン表示も変化するからわかりやすい。
セキュリティ設定もできる
この状態になってから無線LAN機能を持つノートPC等でアクセスポイントを検索すると「NEC-」で始まるアクセスポイントが見つかるはずだ。これを選択すれば、即座につながる。2度目以降の接続ならば自動的に検索後、接続されるはずだ。
標準状態ではセキュリティがかかっていないが、WEPやWPA2 PSKでパスワードをかけることもできる。この設定もウィジェットの歯車マークをタップすれば行えるという簡単さだ。外出先で使うのならば、ぜひここでパスワード設定をしておこう。
ノートPCから使ってみると、公衆無線LANサービスを利用するよりも接続完了までの時間が圧倒的に短い。サービスへのログイン時間がないのだから、家庭やオフィスに設置しているアクセスポイントを利用するのと全く同じ感覚だ。
Wi-Fiルータとして十分活躍してくれた
電波状況は非常に良好。ドコモのFOMA®エリアで利用できるから、地下の店でも全く問題なく利用できた。速度もメールチェックやブラウジングで利用している分にはほぼ問題なし。動画閲覧をした場合、時間帯によっては少々読み込みに時間がかかる場合もあったが、ストレスを感じるほどではなかった。
「BIGLOBE 3G」のようにキャリアの回線を利用して独自サービスを展開することをMVNOというが、これまでのMVNOサービスはたいてい使い放題だが高速で高いか、安いけれど非常に低速かに分かれていた。「BIGLOBE 3G」はちょうどその中間だ。実用的に十分な速度をもっていながら、通信費は抑えめにできる。そこそこ速くて、ほどほどに安い。ビジネスパーソンにちょうどいいサービスだろう。
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