Facebookはモバイルでの取り組みについて、「デスクトップで稼ぐ金額をはるかに上回る利益をもたらす」と期待している。最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は米国時間9月11日、TechCrunch Disruptで聴衆に向かってそう話した。
Zuckerberg氏はFacebookの新規株式公開(IPO)以降初となる公の場での発言の中で、同社のモバイルデバイス上での業績は過小評価されてきた、と述べた。この6カ月の間に、同社はモバイルニュースフィードへの広告挿入の開始や、Appleデバイスとの重要な統合の発表、「iOS」デバイス向けアプリケーションの改善を行った。
Zuckerberg氏はFacebookのモバイルに対するアプローチについて、「正しく理解されていないと私が考える主要なことの1つは、そのアプローチがさまざまなレベルにおいて、いかに根本的に優れたものであるか、ということだ」と述べた。
しかし、モバイルはFacebookの最大の戦略的過ちの原因でもあった、と同氏は述べた。その過ちとは、HTML5で構築されたアプリの方がネイティブで動作するように記述されたアプリよりパフォーマンスが優れている、と確信してしまったことだという。Facebookは2年前、同社のすべてのモバイルアプリをHTML5で構築する決断を下した。この取り組みは「Faceweb」として知られているが、同社は6~8カ月の構築と4カ月のパフォーマンス監視を経た後、HTML5アプリのパフォーマンスは十分ではない、との結論を不本意ながら下した。
「われわれが企業として犯した最大の過ちは、ネイティブに対抗するものとしてのHTML5を過信してしまったことだ、と私は考えている」(同氏)
同社はその後、ネイティブアプリの構築に軸足を移している。
モバイルユーザーは同アプリ内で以前より長い時間を過ごすようになっており、デスクトップユーザーよりFacebookを利用する可能性が高い、とZuckerberg氏は述べたが、具体的な数字は提示しなかった。さらに、同氏によると、8月にiOSアプリが刷新されてからは、ユーザーが閲覧する記事の件数がそれ以前と比べて、「2倍」に増えているという。
Zuckerberg氏は具体的な情報を公表することなく、同氏のチームが現在、モバイル利用から利益を得る新しい方法を構築していることを明かした。同氏によると、モバイル広告は既にデスクトップ広告を上回る成果を上げているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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