NTTドコモとリンク・プロセシングは9月11日、Androidスマートフォンを活用した決済ソリューションを法人向けに提供すると発表した。両社は同ソリューションの販売推進に加えて、資本提携についても合意している。
今回提供する決済ソリューションは、リンク・プロセシングのスマートフォン決済サービス「Anywhere」(Android版)をもとに開発した。Androidスマートフォンとカードリーダ兼プリンタをBluetoothで接続し、クレジットカードやポイントカードの決済、領収証の発行などを行う。決済センターとの通信には、ドコモが提供するFOMAやXiを利用する。
両社では「飲食店などのレジカウンタ以外でも対面決済が可能になるほか、商店街の店舗では従来よりも簡単に、ポイントカードやプリペイドカードが発行できる」とコメントしている。
初期費用は、セットアップ費用が1台あたり5000円、カードリーダ兼プリンタがオープン。主な月額費用は、システム利用料が取引件数1件あたり20円となっており、最低料金が1カ月1000円となっている。
クレジットカード市場は今後も成長が続き、市場規模は拡大していくと予想されている。スマートフォンやタブレットの高機能化で、法人市場における利用シーンも広がっている。領収証を発行するソリューションとしても利用できることから、百貨店や銀行、生損保などでの外交員の業務改善や管理コスト軽減を促進するとメリットを強調している。
今回の資本提携では、リンク・プロセシングの第三者割当増資をドコモが引き受ける。引受額は約1億2000万円。ドコモはリンク・プロセシングに約15%出資することになる。
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