2012年8月の米国内スマートフォン販売で、サムスン電子の「GALAXY S III」が「iPhone 4S」を上回った。スマートフォン市場の首位争いで、Appleの主力携帯電話がその座を譲り渡したのはこれが初めてだ。
この情報は、小売業各社を対象に携帯電話ごとの販売状況を聞き取り調査しているCanaccord Genuityのアナリスト、T. Michael Walkley氏によるものだ。
当初AT&T、Verizon Wireless、Sprint Nextelから発売され、後に他の通信事業者多数に取り扱いが広がったiPhone 4Sは、2011年10月の販売開始からこれまで最も売れている携帯電話として首位を維持していた。この座を保持することはどんな機器にとっても素晴らしいはずだが、歴代のiPhoneには当然のことだった。
Walkley氏は、「当社は、iPhone 4Sが2011年10月に発売されて以来、米国市場で最も売れているスマートフォンにならなかったのはこれが初めての月だと考える」と述べた。
iPhone 4Sの売り上げ減少は、Apple製品の需要に警鐘を鳴らすものではなさそうで、単に消費者が次期モデル(一般に「iPhone 5」と呼ばれている)を待って買い控えている可能性が高い。Appleは来週この携帯電話を発表するとみられており、すでに画像や動画が流出している。
結果として、Appleは次期iPhoneを発売すれば再び首位に返り咲くはずだ。
iPhone 4Sの売り上げが減少した一方で、GALAXY S IIIは引き続き堅調な数字を示しており、世界最大のスマートフォンメーカーで「Android」の最大のパートナーでもあるサムスンの地位はさらに強固なものになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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