Zyngaの最高クリエイティブ責任者(CCO)であるMike Verdu氏が米国時間8月28日、退職を発表した。ゲームメーカーである同社で3年間働いてきたVerdu氏は、自らゲーム会社を立ち上げ、率いていく計画であるという。なお、Zyngaはこの新会社に投資する予定となっている。
Verdu氏はZyngaのブログへの投稿において、同社が創業して間もない頃に働いていた時の経験により、起業家として働くことへの熱意が呼び覚まされたと述べている。
同氏は「わたしはこの素晴らしい会社の礎を築くうえで、特にゲームのデザイナーやプロデューサー、クリエイティブリーダーたちの活気あふれるコミュニティの成長と醸成に貢献できたことをとても誇りに思っている」と述べるとともに、「しかしここに至って、何か新しいことに挑戦すべき時がきたと考えるようになった。そしてさまざまな面から自らを見つめ直した結果、わたし自身のルーツに戻って新しい会社を立ち上げることにした」と述べている。
同氏は、新たな会社の詳細について明らかにしていない。
Zyngaの最高経営責任者(CEO)であるMark Pincus氏は声明において、同社におけるVerdu氏の功績を称賛するとともに、ZyngaはVerdu氏の新会社に投資することで「その土台となる」と述べている。
Pincus氏は声明のなかで「Mikeはわたしにとって仕事上だけではなく、私生活の上でも素晴らしい友人であり、またわれわれ全員にとっても影響力の大きいクリエイティブなリーダーであった」と述べるとともに、「わたしは、Mikeがいたことによって達成できたものごとについて誇りに感じるとともに、Zyngaのこれからの創造性を主導し、担っていく多くのクリエイティブな才能やリーダーの存在に満足している」と述べている。
Zyngaでは最近、Verdu氏以外にも幹部の退職が相次いでいる。最高執行責任者(COO)であるJohn Schappert氏は、同社の事業再編によってゲーム部門の責任者という座を失った後、8月に辞任している。
Schappert氏の辞任後、同社のモバイル部門担当バイスプレジデントであるYa-Bing Chu氏と、ゼネラルマネージャーのJeremy Strauser氏も辞任している。また7月には、「Mafia Wars 2」担当のゼネラルマネージャーであるErik Bethke氏と、「CityVille」担当のゼネラルマネージャーであるAlan Patmore氏も退職を発表している。
サンフランシスコに拠点を置くZyngaはこのところ、ユーザーエンゲージメントの維持に苦心しており、7月に発表した第2四半期決算も期待はずれに終わったため、同社の株価は40%以上も下落している。なお、28日の株価は終値で前日比2セント高の3.08ドルであった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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