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ウエディングパークの口コミ“やらせ”疑惑、会社側が弁明

岩本有平 (編集部)2012年08月31日 09時00分
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 2012年1月、グルメ情報の口コミサイト「食べログ」に端を発する“ステルスマーケティング(ステマ)騒動”が起き、5月には消費者庁がステマに関する見解を発表するなど、口コミサイトの信頼について語られる機会は少なくない。

 このような中、はてなが提供する匿名投稿可能なブログサービス「はてな匿名ダイアリー」に、結婚情報の口コミサイト「ウエディングパーク」の“やらせ”を疑う投稿が7月末にあった。

 その内容はこうだ。2012年2月半ばにウエディングパークに投稿された口コミの投稿者のニックネームが「あおと★」「智瀬毅▽」といったように、「名前+記号」という組み合わせだったり、「エミヤ」「エミナ」「エミホ」「エミカ」といったように、頭文字が同じだったり、法則性のあるものが続くなど不自然な書き込みが多い。これがステマ、つまり会社側や関係者らが自ら投稿しているのではないかというのだ。

 同社ではこういった不自然な口コミ投稿があったあとの3月に、「口コミ件数20万件突破」という発表を行っている。果たしてこの数字に、疑惑を指摘された“やらせ”は含まれていなかったのか。

口コミの正体は「インターネットアンケートの回答」

 これらの口コミについて、ウエディングパークは「アンケート実施会社を通じてインターネットユーザーを対象にアンケートを実施し、回答いただいたコメントである」と説明した。そのアンケート実施時にニックネーム(ウエディングパークでの投稿者名)の記入を必須としていなかったため、アンケートの回答をウエディングパークのサイトに掲載するタイミングでニックネームを生成し、それを付与したのだという。同社では「これが誤解を招く結果になってしまった」と弁明する。

 投稿された内容自体にやらせはない。だが、その内容は別途インターネットアンケートで集めたものであり、ニックネームを機械的に付与したため、不自然な口コミとして並んだ、というわけだ。もちろん同社では、アンケート実施時に回答ユーザーに対してウエディングパークのサイトに掲載することについて了承をもらっているという。

 自社や調査会社を使って実施したユーザーアンケートの結果を「利用者の声」としてウェブサイトに掲載するケースは多い。だがそうしたアンケート内容を、さもサイトに会員登録した人が投稿したような形で、ほかの口コミ投稿と織り交ぜて掲載するケースはあまり聞いたことがない。

 こうしたやり方は、同社が言うように「誤解を招く」のは明らかだ。ウエディングパークの親会社であるサイバーエージェントをはじめ、口コミマーケティングに関わる企業ら44社と個人が加盟する「WOMマーケティング協議会(WOMJ)」。同協議会にも一連の手法についての見解を問い合わせているが、現時点では回答を得られていない。

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