最近のOnLiveの事業売却と組織再編を受け、問題を抱えていた台湾の携帯端末メーカーHTCに悪影響が生じている。
HTCは現地時間8月20日、OnLiveへの出資で4000万ドルを損失する見込みであると発表した。HTCは損失の詳細については明らかにしなかった。
2011年2月の報道によると、HTCは、クラウドゲームサービスOnLiveに4000万ドルを出資したという。HTCはその出資において、OnLiveの株式530万株を1株あたり7.50ドルで取得した。
しかしその後、OnLiveはクラウドゲーム分野で事業を維持できない状態に陥り、先週、匿名の企業に資産を売却したと発表した。同社はその後ただちに、同社サービスは「中断することなく継続され、顧客が購入したものはすべてそのまま維持される」と述べた。
HTCがなぜ4000万ドルの損失を計上しなければならなかったのかは明らかではないが、同社が実際にOnLiveに4000万ドルを出資していた場合、今回の買収で現金の回収がまったく不可能であると判断した可能性はある。
HTCは20日、これとほぼ同額をエンタープライズサービスプロバイダーのMagnet Systemsに出資した。HTCは、Magnet Systemsに3540万ドルを出資し、同社株式の17.1%を取得したと発表した。HTCによると、Magnet Systemsは「モバイルエンタープライズアプリケーションの開発と提供を加速化する」エンタープライズプラットフォームを専門としているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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