もしTwitterが同社のこれまでの成功に寄与した開発者らを遠ざけたいのなら、米国時間8月16日に発表した新しい制限はそれを進めるのにいい方法だ。
Twitterは8月16日、開発者に向けたより厳しいAPIルールの詳細を発表した。サードパーティーアプリにとって、ユーザー基盤の拡大が難しくなる内容だ。
Twitterが数週間のうちに開始を予定している新しい制限は、アプリが保持できるユーザー数の上限や、アプリケーションプログラミングインターフェースへのアクセスに認証が必要となるなど、いくつかの変更が含まれている。Twitterはこの変更により、サードパーティーアプリの開発者に対し、同社の許可がなければユーザー数の上限を10万人までに制限する。
すでにユーザー数が10万人を超えるアプリについては、ユーザー数が2倍になるまでは基盤の拡大が認められる。2倍に達すると、開発者はアプリの維持だけが可能で、拡大させることはできなくなる。
もう1つの新しい要求も開発者の意欲をそぐおそれがある。現時点ではアプリがAPIにアクセスする際に認証は必要ないため、誰がフィードを使っているのかを示すデータがTwitterに残らない。Twitterとしては、誰がどれぐらい同社のAPIフィードを使っているのかを把握したいため、毎回アプリに認証を求めるのだ。
「Twitter APIの悪用を防ぎ、どのようなタイプのアプリがAPIにアクセスしているのかを認識して開発者のニーズに合わせてAPIを改良するために、Twitter APIでのアクティビティやプラットフォームを使用しているアプリを明確にすることが重要だ」とブログに書かれている。
新規バージョンのAPIがリリースされた時点から新しいルールに従うことになるまで、開発者には6カ月の猶予期間がある。
開発者らはしばらく前からこのような変更を予測していた。Twitterは6月、LinkedInに対し、Twitter APIへのネットワークアクセスを切断する予定であり、LinkedInのプロフィールにフィードを表示できなくなると通知した。また同社は、サードパーティーアプリに向けてさらなる制限を課していくつもりだとも警告した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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