1895年、フランスの企業家、オーギュスト・リュミエールは、自身が発明した新しいシネマトグラフ映写機を使って上映会を開きました。その時の観客の数は33人で、料金は1人1フランでした。上映された映画は荷馬車と馬と工場の労働者が登場する退屈なものだったにも関わらず、リュミエールの上映会は夢のようなものだったため、2週間もしない内に、一日2500人の観客がお金を払って映画を見に来るようになりました。
1893年、不屈の発明家であるトーマス・エジソンはキネトグラフの特許を申請しました。キネトグラフ(映画撮影用カメラ)とは同じくエジソンが発明したキネトスコープ(活動写真映写機)と一緒に使用するもので、それによって「のぞきからくり」(のぞき穴のある箱の中にストーリー仕立てにした絵<名所の風景や絵>が何枚も仕掛けられていて、 口上する人の話に合わせて、その立体的で写実的な絵が入れ替わって行く見世物)のように短い映画を見ることができるようになりました。2009年にはアメリカでの興行収入が100億ドルに達した映画産業も、このような単純なものから発展していったのです。
1926年、発明家のジョン・ロジー・ベアードは人の顔の画像を「テレビジョン」を使って伝送することに成功しました。つまり、「長距離受信」に成功したのです。その2年後、ワシントンDCに世界初のテレビ放送局を設立しました。それから間もなく、実験的テレビ放送をBBCに提供し始めました。1937年、BBCは定期的にテレビ放送を行うようになりました。サーノフとRCA社がアメリカで放送を始めるのはその2年後のことです。
テレビゲームには、文章、音声、動画、そして双方向性が関連しています。「コール・オブ・デューティ:ブラックオプス」というテレビゲームは発売初日に3億6000万ドルの売り上げを記録しました。この売り上げ記録は、音楽アルバムの発売初日やハリウッド映画の公開初日の売り上げ記録をはるかにしのぐものです。
インターネットは世界で最も強力なマスメディアです。今までのどのメディアよりも速いスピードで発達しています。ユーザーは携帯電話やノート型パソコン、タブレット型コンピューターやプラズマスクリーンからインターネットにアクセスすることができます。インターネットは比較的新しいものですが、世界全体に大きな影響を与えてきました。標準メディアの流通ルートとして、インターネットは大きな影響力を持っています。
一言でメディアといっても多くの種類のものが存在しています。ただ基本的に、メディアとは人間のコミュニケーションなわけで、それを支える「見る」「聞く」「読む」「話す」の4つのカテゴリーから外れることはありません。興味深いことは、その時代に存在したあらゆる素材を上手に使ってメディアに活用していたということが言えるでしょう。
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