今「ヴィクトリア朝時代のインターネット」と呼ばれている電報は、大衆に情報を伝達する初めての手段でした。電報が登場したことで、電信線さえ繋がっていれば、相手がどこにいても瞬時に文字メッセージを送ることが出来るようになりました。1837年、サミュエル・モールスは自身が考案したモールス信号を使った電報システムの特許を申請しました。また、1865年までにはアメリカ国内の電線の総距離は3万9000マイルに到達し、大西洋横断電信ケーブルを敷設したことで、海を超えてメッセージを瞬時に送れるようになりました。
電話で話された最初の言葉は、発明者のアレクサンダー・グラハム・ベルが助手のワトソンにかけたもので「ワトソンくん、用事がある。ちょっと来てくれたまえ」というものでした。その後、1876年にベルは電話の特許を申請しました。初め、電話は「しゃべる電報」と呼ばれていました。その後、あっと言う間にアメリカ中に普及し、世界を変えるのにそう時間はかかりませんでした。
1907年、イタリア人のオペラテノール歌手、エンリコ・カルーソーは、「道化師」のアリアを録音したレコードを発売し100万枚を売り上げ、最初のスター歌手になりました。また、1877年に発明家のトーマス・エジソンは蓄音器を発明しました。蓄音機は電話と同じく、「しゃべる機械」と呼ばれていました。エジソンは、自分の発明した蓄音器が音楽をかけるために使われるようになるとは思ってもいませんでした。
1901年、グリエルモ・マルコーニーは、海の向こうにモールス信号でメッセージを送ることに成功しました。これが、最初の長距離電波伝搬です。マルコーニーが考えたシステムは後に「無線電信」として知られるようになります。マルコーニー・カンパニーに勤めていた、後にラジオ・コーポレーション・オブ・アメリカ(RCA)とNBCを設立するデビッド・サーノフは、1916年に有名な「ラジオ・ミュージック・ボックス」覚書の中で、ラジオは無線電報以上の可能性を秘めていると主張しました。
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