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【第4回】伝播する動画コンテンツ、バイラルCM、バイラルコミュニケーション - (page 4)

藤崎実(アジャイルメディア・ネットワーク)2012年08月10日 10時49分
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2012年の最新型バイラルビデオ

  • Turner Network Television「A DRAMATIC SURPRISE ON A QUIET SQUARE」/ ターナーベルネスクのYouTubeページ

 最後にご紹介するのは、まさに2012年らしい、参加型でハイブリッドな存在のバイラルビデオだ。アメリカのケーブテレビ向けのドラマ専門チャンネル「Turner Network Television(TNT)」がベルギーに進出した際に、ゲリラ的なプロモーションを行なった。2012年4月にYouTubeで公開されたのは、その記録を編集したプロモーションビデオ「A DRAMATIC SURPRISE ON A QUIET SQUARE」であるが、そのあり方が、まさに2012年型のバイラルCMなのだ。

 ベルギーのとある街角の小さな広場に「ボタンを押して日常にドラマを」という看板とボタンがある。さてそれは何なのか? 街の人の反応は? と、いったもの。ちなみにTNTチャンネルのスローガンは「We Know Drama」。このビデオは最初の24時間で1000万回以上視聴されたとのこと。

 このビデオのバイラルスピードには驚くべきものがあるが、その秘密は見て頂くのが一番だろう。なぜなら、あなたもきっと誰かに、この映像を伝えたくなるはずだからだ。

 バイラルCMの精神とは、みんなに楽しんでもらい、話題を広げてもらえるようなものを提供すること。大切なのは、その精神であり、カタチは時代に合わせて変えればいい。

 だからTNTのような記録映像でも、もちろんOKなのだ(そもそもCMの概念自体が拡張している時代なのだから)。もはやCMもムービーも動画もビデオもコンテンツも全部同義語で、ただ実際に、映像というカタチの方が世界観を伝えやすく、人から人へ共有しやすい、というだけのこと。

 現在のようにSNSが発達し、動画サイトを気軽に共有できる時代だからこそ、バイラルコミュニケーションはますます重要になっていると考える。それが面白ければ、人に伝えたいものであれば、コンテンツは共有されて、どんどん広がっていくのだから。

藤崎実(アジャイルメディア・ネットワーク/クリエーティブディレクター)
藤崎実(アジャイルメディア・ネットワーク/クリエーティブディレクター)
国内および外資系大手広告会社を経て現職。青山学院大学、非常勤講師(IMC/統合マーケティングコミュニケーション論)。日本広告学会/クリエーティブ委員。TCC会員。WOMJサミット2012実行委員。NYフェスティバル2011デジタル・インタラクティブ部門審査員。(主な受賞歴)カンヌ国際広告祭。OneShow。クリオ賞。クリエイターオブザイヤー、WebクリエーションアウォードWeb人賞、他多数。
バイラルCMや、バイラルコミュニケーションについての講演のお問い合わせはアジャイルメディア・ネットワークまで。大学をはじめとする各所でセミナーを実施している。

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