カリフォルニア州サンノゼ発--サムスンは米国時間7月31日、自社製品とApple製品の間にあるいかなる類似点も、エレクトロニクス業界の中で事業を行っている結果にすぎない、と裁判所で主張した。
サムスンの弁護士であるCharlie Verhoeven氏は次のように述べた。「われわれがここに立っているのは、『iPhone』が商業的に成功していなかった、などと陪審員の皆さんに伝えるためではない。iPhoneは、競合相手を含む全員にとって刺激的な製品だった。だが、製品に刺激を受け、より良い製品を作ることを目指すのが、競争というものだ」
「それは、模倣することとは異なる」(Verhoeven氏)
サムスンの弁護団は、続いて同社製携帯電話とApple製携帯電話の違いを詳細に述べ、丸みを帯びた四隅やホーム画面の拡大写真のほか、電源を入れた時に機器が起動する様子の違いも示した。
「証拠は、Appleが長方形のフォームファクタを発明したわけではないことを示すものだ。タッチパネルを搭載することも、Appleが発明したわけではない」(Verhoeven氏)
原告側と被告側はそれぞれ、1時間半にわたって主張を展開する。Appleは7月31日午前の冒頭陳述で、同社が携帯電話業界における弱者であったことと、サムスンがAppleの意匠とソフトウェア技術を模倣したことを主張した。
サムスンは冒頭陳述で、こうした主張への反論から始め、同社がこれまでずっと巨大なイノベーターであったとし、Appleの「iOS」搭載デバイスに採用されている主要部品の多くを製造してきたと述べた。こうした部品には、フラッシュメモリやアプリケーションプロセッサ、メインメモリが含まれる。
Verhoeven氏は陪審員らに語りかけた。「この携帯電話を機能させている重要な部品は(中略)すべてサムスンによって供給されている。Appleは自社製デバイスのためにサムスンの製品を購入しているのだから、Appleがサムスンが何かを発明したと考えているのは明らかだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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