アップル第3四半期決算、増収増益--「iPad」販売台数は1700万台

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年07月25日 07時38分

UPDATE 今回も「iPhone」と「iPad」の好調な売れ行きに牽引されて素晴らしい四半期を達成したAppleだが、業績はウォール街の予測を下回った。

 Appleは米国時間7月24日、第3会計四半期(6月30日締め)の売上高が350億ドル、利益は88億ドル(1株あたり9.32ドル)だったと発表した。前年同期の売上高285億7000万ドル、利益73億1000万ドル(1株あたり7.79ドル)からの増収増益となった。

 ウォール街では、Appleの売上高を372億ドル、1株あたり利益を10.35ドルと予測していた。

 Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は声明で、「6月までの四半期で、1700万台というiPadの販売台数最高記録を達成したことに大変喜んでいる」と述べた。「またわれわれは、『MacBook』全製品ラインをアップデートしたばかりで、7月25日には『Mountain Lion』をリリースし、2012年秋には『iOS 6』をリリースする予定である。今後発売予定の素晴らしい新製品についても非常に楽しみにしている」(Cook氏)

 同四半期に対するApple独自の予測は、売上高が約340億ドル、1株あたり利益が8.68ドルであった。第4四半期については、Appleの最高財務責任者(CFO)を務めるPeter Oppenheimer氏は、売上高を340億ドル、1株あたり利益を7.76ドルと予測していると述べた。

 Appleは2012年に入って述べていたとおり、四半期配当を実施する。株主らには1株あたり2.65ドルが、2012年8月16日に支払われる予定だと同社は述べた。

製品別販売台数

 今回も販売台数が最も多かったのはiPhoneである。Appleは同四半期、2600万台のiPhoneを販売した。ウォール街が予測していた2900万台は下回ったが、前年同期からは28%増加した。Verizonは先週、270万台のiPhoneを販売したと報告しており、AT&Tは24日、370万台を売り上げたと述べている。

 Appleは、中国などの大型新興市場からの売り上げに対する依存度を高めており、中国における同社のブランドイメージは米国に比べて高くなっている。

 iPhoneに続いて販売台数が多かったのはiPadであった。Appleは1700万台のiPadを販売し、1543万台というこれまでの最高記録を更新した。前年同期の925万台からは84%増となった。ちなみに今回の四半期は、iPadの第3世代モデルが2012年3月に発売されて以来、全期間にわたって同モデルが販売されていた初めての四半期だった。

 「Mac」の販売台数は400万台で、Appleにとっては期待はずれな結果だった。ウォール街は同四半期の販売台数を410万台と予測していた。売上高の内訳を見てみると、Appleのデスクトップ製品ラインの売上高は、前四半期比18%減、前年同期比19%減であった。一方、「MacBook Air」と「MacBook Pro」製品ラインを含むAppleのMac搭載ポータブル製品事業の売上高は、前四半期比4%増、前年同期比3%増であった。Appleは、同四半期終了のわずか数週間前にあたる6月の第2週に、同社のノートブック製品ライン全体をアップデートした。

 最後に「iPod」は、同四半期の販売台数が680万台だった。前年同期からは10%減少しているが、ウォール街が予測していた638万台は上回った。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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