「速さ」だけじゃない--“全部入り”スマホ「GALAXY S III」使用レポート

 NTTドコモで人気を博しているGALAXYシリーズの最新モデル「GALAXY S III」が登場して1カ月。不動の人気は健在で、携帯電話販売店に行ってもGALAXY S IIIの周りに人が集まっているのを見かける。筆者のまわりでも次々とGALAXY S IIIに買い換えている。速報レポートに続き、実際に使用してみたポイントをお伝えする。

「速さ」こそ最大の魅力

  • GALAXY S III

 まず、GALAXY S IIIを使ってみて、魅力とは何かと問われれば「速さ」である。最新のチップを使っていることもあり、おそらく現時点で速い部類のスマートフォンであることに間違いない。

 スペックの上では1.5GHz駆動のデュアルコアCPUを含むSnapdragon S4 MSM8960で、他にも同じチップを積んでいる機種がある。しかし、使い比べてみるとチューニングの違いや完成度の違いに気づくはずだ。スペックの点でも、RAM、つまりパソコンでいうメモリー何ギガバイトという部分が2Gバイトとなっており、1Gバイトという機種が多いなかで倍のメモリーを搭載するメリットを実感できるはずだ。

 一方で、速いというだけでは、ちょっとピンとこない人もいるかもしれない。しかし、GALAXY S IIIを数日使った後、1年くらい前に登場した別のスマートフォンをさわると、その速度の違いに愕然としてしまった。Webを見る、メールを見る、といった操作ひとつひとつが速く、待ち時間がない。自分の貴重な時間を無駄に消費しないという点でも大きく違うのだ。

  • 裏蓋を外すと電池が見える

 その速さに加えて安定感も備わっている。一部のAndroidスマートフォンの中には起動直後は調子が良くても、起動して時間がたつと残念ながら動作が遅くなったりアプリの起動に著しく時間がかかったりするものもある。GALAXY S IIIはそんなことは皆無で、ずっと安定して使えるのだ。

 また、速さをさらに強調するものとして回線もXi対応となっている。大容量データが速く流れてくるのはもちろん、タッチしてからデータが流れてくるまでの反応が速く、FOMAのスマートフォンとは快適度が全く異なる。

  • 電池パックの容量は2100mAh

 その速さと引き換えにXi対応のスマートフォンといえば「電池の持ち」という点で不安になる向きもあるが、GALAXY S IIIではそんな心配もほとんどない。電池が2100mAhと大容量であることに加え、LTEにネイティブで対応するチップを内蔵しているため消費電力も抑えられている。実際に初期のXi対応スマートフォンと同じアプリを入れ、ほぼ同じ環境で使っていても、大幅に改善されている印象を受ける。筆者の使い方ではまる1日は余裕となり、モバイルバッテリを持ち歩きたいという気持ちがなくなったことも事実である。

  • GALAXY S IIIのホーム画面

  • ドコモ版GALAXY S IIIの保存容量は32Gバイトで、PCで言うHDDに相当する部分となる。プリインストールアプリなどを除いて25.78Gバイトが空き容量だ

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