「速さ」だけじゃない--“全部入り”スマホ「GALAXY S III」使用レポート - (page 2)

有機ELの大画面は写真ビューワーとして有効

  • GALAXY S IIIは4.8インチの大画面を備える

 4.8インチという大画面は便利と言われる一方で大きすぎるなどの批判もある。これは好みの問題なのでなんとも言えないところだが、大きいための弊害も否定はしないが、大きいことによるメリットはデメリットよりも多い。

 まず、ウェブの閲覧などでも4.8インチまで大きれば何を見ても見やすい。スマートフォン向けのページなら小さい画面でも問題ないのだが、情報量の多いPC向けページを見たいという場合なら、1280×720ドットの大型画面は威力を発揮する。

  • カメラは背面に810万画素の裏面照射型CMOSセンサを採用したものを搭載

  • 本体の薄く大きく、薄さは最も厚い場所で9.4mm

  • ワンセグによるテレビ放送も楽しめる

 ワンセグの視聴にも大画面は便利だ。横位置にして4.8インチ画面をフルに楽しむというわけではなく、縦位置のままでも便利なのである。画面の小さい機種でワンセグを視聴する際は、横位置にして全画面表示で見ることが多かったのだが、GALAXY S IIIなら縦位置で上部に表示させているだけで十分なサイズ。関連情報と一緒に見ながら視聴できるので、さらに便利というわけだ。

 写真を見る場合にも大きいことはメリットだ。有機ELの鮮やかなはっきりした画面は、みんなで見るという場合にも見やすく、視野角も広い。GALAXY S IIIは高速連写やベストショット機能などカメラ性能を強調している機種でもあるが、撮った写真を本体ディスプレイで鮮やかな色合いで楽しめるという点でもこの大型の有機ELディスプレイは有効だ。

 また、GALAXY S IIIは従来のGALAXYシリーズとは発色の傾向が若干異なってるように見える。従来よりも自然で、一部の色が強調されるという傾向も少ない。誇張のない落ち着いた発色傾向ながら、有機ELの輝度の高い感じを組み合わせ、とても見やすく、目がチカチカするということもなくなった。従来のGALAXYシリーズの有機ELディスプレイに違和感を感じていた人も、ぜひ、GALAXY S IIIのディスプレイを実際に肉眼で見て確認してほしい。

じわじわと便利さを実感する新機能

  • スマートステイを設定すれば、操作中の人の視線を検知しる。使用しているときどき上部に目のアイコンが出る。このときに視線を確認しているようだ

 GALAXY S IIIの新機能のうち、便利なのはSmart Stayだ。画面に視線を合わせていると、その間、スリープにならないという機能だ。

 たとえば、美しい風景の写真をじっくり眺めていたいときもある。しかしスマートフォンの宿命として一定時間、何も操作をしないとスリープになってしまう。回避するためには定期的に画面をタッチするなどしなければならないが、それは面倒だ。下手な場所にタッチすれば画面が変わってしまい、さらにイラっときてしまう。

 ところがGALAXY S IIIのSmart Stayならインカメラが画面を見ている自分を確認してくれるので、画面に視線を向けている限りスリープにならないのだ。この機能はデフォルトではオフになっているので、購入したらすぐにオンにして使いたい機能だ。

  • 画面キャプチャーはこのようにして手を当ててスライドさせる

 実はSmart Stayも使い始めたときは、今までと使い勝手が変わったように思えなかったのだが、Smart Stayのない機種を使うとその差がわかる。ふつうのスマーフォンなら少し操作を止めるとすぐに画面がスリープになってしまい、スリープを解除するごとにイラっときていたことを思い出す。

 また、画面キャプチャーを撮るためにも使える「Motion UX」も便利だ。筆者の仕事がらキャプチャーを撮る機会は多いのだが、GALAXYシリーズ独自の電源とホームボタンを押す撮り方は押すタイミングを誤ると違う操作になってしまい、スリープになってしまったり、アプリの利用を中断してしまうことになる。

 ただし、Motion UXも簡単にすぐに使いこなせるわけではなく、画面タッチのやり方によっては違う動作をさせてしまう。しかし、5分くらい練習をすれば使い方のコツがわかってきて、すぐに画面キャプチャーなどができるようになる。

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