ソニーが今秋に向けて「Walkman」のラインナップを刷新した。
米国で2012年8月に販売が予定されているソニーのWalkman F800は、一見何の変哲もないようだが、実際にはこれまでのWalkmanには見られない機能を搭載している。
まずは基本性能から。Walkman Fシリーズは3.5インチのマルチタッチ対応LCDディスプレイと「Tegra 2」(デュアルコア)プロセッサを採用し、「Android 4.0」を搭載する。ソニーはプレスリリースで「Google Play」と「Music Unlimited」への対応に言及している。残念ながら同社は容量を控えめにすることに決めているようで、16Gバイト(269ドル)と32Gバイト(299ドル)のモデルがある(欧州向けには8Gバイトのモデルが用意されている)。Fの外観はソニーの現行のデザイン戦略に沿った典型的なもので、全体的にミニマリズムを貫き、筐体は薄くなっている。
2011年発売された「Walkman Z」と同様に、Fシリーズは優れた音響性能の「S-Master Digital Amplifier」、Wi-Fi、Bluetoothを搭載している。さらに、内蔵スピーカが復活し、「MDR-EX0300E」イヤホンも同梱される。
驚くことに、ソニーはWalkmanで初めてとなるFLACコーデックへの対応をFシリーズに取り入れた。FLACは一般的ユーザーにはほとんど意味がないが、熱心なオーディオファンならばこの対応を無視できないだろう。
もちろん、これ以外にもFシリーズはMP3、WMA、HE-AAC、PCM、MPEG4、AVC(H.264)、WMVなど、多数のオーディオおよびビデオコーデックに対応している。バッテリ持続時間は、オーディオ再生時で20時間(128KbpsのMP3を使用)、動画再生時に4.5時間となっている。米CNETはFシリーズのいくつかの詳細(外寸など)についてソニーに問い合わせているが、回答は得られていない。
Walkmanのミッドレンジで手頃な価格帯のモデルも新しくなった。
8GバイトのS770BT(米国では公式発表されていないが、欧州では発表済み)には、ソニーのマルチメディアデバイスの標準として実績のあるマルチメディアプレーヤUIが組み込まれ、2インチのQVGA対応LCDディスプレイを搭載し、その下に見慣れた丸型ボタンのインターフェースが配置されている。主なセールスポイントは、Bluetoothワイヤレスイヤフォン「MDR-NWBT10」を備えていることと、オーディオ再生時で36時間というバッテリ持続時間だろう。
2インチの小さな画面で動画を見るのが好きな人は、目は疲れるが6時間楽しむこともできる。FLACには対応していないが、それ以外のコーデックに対するサポートはWalkman Fシリーズと同様だ。
Walkman E470シリーズは、米国での登場が8月で、厚さが0.25インチ(約0.6cm)少しほどで「ソニーが発売したWalkmanとしては最薄」と言われてもいるという。E470の色は赤と黒があり、画面は2インチで、4Gバイト(79ドル)、8Gバイト(89ドル)、16Gバイト(109ドル)のモデルがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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