南極は常に寒く風が吹いている上に、植物が全く生息しておらず、古くから人間が暮らすのに適さない場所として知られてきた。また、雪で覆われた景色や青みがかった氷河で満たされ、たくさんのペンギンがいるこの大陸は、美しい場所ということになっている。
Googleは米国時間7月17日、「Google Maps」の新機能導入により、人々は装備を調えて自然の厳しい力に耐え抜き、長い道のりを旅せずとも、南極を探検できるようになった、と発表した。コンピュータを起動して、「Street View」で南極ツアーに出ることができる。
Google Mapsに追加されたこの特別な機能の狙いの1つは、南極探検の歴史とこの荒涼とした環境に初めて基地を設営した人々について、ユーザーに伝えることにある。
Googleは、ミネソタ大学極地研究所およびニュージーランドの南極歴史遺産トラストと協力して、南極点望遠鏡、Shackleton隊やScott隊が建てた木造の小屋、ロイド岬のアデリーペンギンの群生地、南極条約締結を記念して立てられたポールなど、多くの歴史的建築物の360度画像を追加している。
すべての画像は、軽量の三脚カメラで魚眼レンズを使って撮影された。雪で覆われた環境の中では、通常のStreet View三輪自転車を使うことが不可能だったためだ。
これらの画像と南極の探検基地の歴史に関するより詳細な情報が、Googleの「World Wonders」ウェブサイトに追加される予定だ。同サイトでは、オーストラリアのカカドゥ国立公園やメキシコシティの現代壁画、英国のストーンヘンジといった、ほかの同様のプロジェクトも紹介されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」