Salesforce.comはここ数週間、ソーシャルエンタープライズ関連の有力企業を立て続けに手に入れ、一部相手企業の既存事業を閉鎖している。この盛んな買収活動はまだ止まらないようで、次の相手はGoInstantに決まったとThe Wall Street Journalが報じている。
「事情に詳しい」筋の話によると、GoInstantの買収額は7000万ドル余りにのぼるという。
GoInstantは2010年に創設され、LinkedInやFacebookの投資家から170万ドルのシード資金を調達した。GoInstantのウェブサイトによると、従業員はわずか12名だ。
カナダのノバスコシア州に本拠を置くGoInstantは、離れた場所にいる人同士で同じウェブサイトを閲覧する「共有ブラウジング」が可能になる、「ダウンロード不要」のソフトウェアを提供している。
GoInstantの説明によると、実際に画面を共有するものとは異なるが、特にセールス活動や顧客サービスに役立つソフトウェアだという。
MicrosoftがYammer買収を発表してからのここ数週間、Salesforce.comは札束をばらまき続けている。Microsoftが企業向けソーシャルネットワークを提供するYammerを買収するとのうわさは数カ月前から出ていたが、去る米国時間6月25日に両社は買収合意を正式に発表した。
ソーシャルエンタープライズ大手のSalesforce.comは、6月初めにもかねてからうわさのあったBuddy Mediaの買収を発表している。その2週間後には、Twitterとの世界的提携を発表し、公開ツイートをリアルタイムで取得できる機能を提供することになった。続いてChoicePassを買収し、同社スタッフを雇用してサイトを閉鎖した。この大型買収の次はグループコミュニケーションを手がけるThinkfuseで、同社は4億7000万ドルの現金と1億8000万ドルの株式で買収された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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